2007年10月から「連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)の表示に関する自主基準」が実施され、
原材料を表示する連続式蒸留焼酎(甲類焼酎)が増えてきました。
清酒の原材料表示が三倍増醸酒の存在を消費者に知らしめ、
乙類焼酎(単式蒸留焼酎)の原材料表示が糖類を添加することが当たり前だった状況を
変えるきっかけとなったような効果はないでしょう。
しかし、これまで製品毎の特徴がはっきりしなかった連続式蒸留焼酎に
選択基準ができたことは確かです。
近所のスーパーや酒店にある商品の内、
現在、原材料が表示されているものは以下のとおりです。
商品名 販売者 原材料
大樹氷 (サントリー) 糖蜜 トウモロコシ
ジャイアント (キリン) 糖蜜 タピオカ
大五郎 (アサヒビール) 糖蜜 タピオカ
大評判 (合同酒精) 糖蜜
亀甲宮焼酎 (宮崎本店) サトウキビ糖蜜
極上宝焼酎 (宝酒造) サトウキビ糖蜜 大麦 トウモロコシ
純 (宝酒造) サトウキビ糖蜜 大麦 トウモロコシ
トライアングル (サッポロビール) 糖蜜 麦 トウモロコシ
かつての甲類焼酎の原材料はサツマイモでしたが、
戦後、糖蜜が輸入されるようになると、それがとって代わりました。
現在では、公害対策などのために、現地で蒸留した粗留アルコールを
輸入するようになりましたが、糖蜜が主原料であることには変わりがありません。
ですが、糖蜜は95度以上での蒸留が酒税法で義務づけられているので、
どうしても原料由来の味がなくなってしまいます。
(95度未満だとラム酒とされる。)
そのため、高級路線をとる純やトライアングルなどに
大麦とトウモロコシが使われていることを別にしても、
風味付けのために糖蜜以外の原材料を使っているものが多くあります。
逆に糖蜜だけを使っているものは、すっきりした酒質になります。
そこに微妙な味の違いが出てくるのではないでしょうか。
知り合いが「江戸一番」というお酒があるから調べてくれ
・・・と言う事で検索してみたらここのブログがヒット致しました
私が探していた情報ではなく、おいしんぼの情報でしたが、非常に参考になりました
これからもちょくちょくよらせて頂きます
ありがとうございました
江戸一番という銘柄で販売をしている蔵のことは
寡聞ながら聞いたことがありませんし、
酒造組合の検索でも存在しないようです。
実在と架空の銘柄が混在する美味しんぼを見て
お知り合いが勘違いなされたのではないでしょうか?
しばらく忙しかったのですが、先日本人に聞いた所
美味んぼを見てそう思っていたそうです。
きちんと確認すれば良かったです。
ご迷惑お掛け致しました。