酒飲み掃除日記

掃除用具のレビューや飲んだお酒の感想とかをつれづれなるままに書いてます。

連続式蒸留焼酎(甲類焼酎)の原材料

2008年01月24日 | 甲類焼酎・割り物

2007年10月から「連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)の表示に関する自主基準」が実施され、
原材料を表示する連続式蒸留焼酎(甲類焼酎)が増えてきました。
清酒の原材料表示が三倍増醸酒の存在を消費者に知らしめ、
乙類焼酎(単式蒸留焼酎)の原材料表示が糖類を添加することが当たり前だった状況を
変えるきっかけとなったような効果はないでしょう。
しかし、これまで製品毎の特徴がはっきりしなかった連続式蒸留焼酎に
選択基準ができたことは確かです。
近所のスーパーや酒店にある商品の内、
現在、原材料が表示されているものは以下のとおりです。


商品名    販売者      原材料
大樹氷    (サントリー)  糖蜜 トウモロコシ
ジャイアント (キリン)    糖蜜 タピオカ
大五郎    (アサヒビール) 糖蜜 タピオカ
大評判    (合同酒精)   糖蜜
亀甲宮焼酎 (宮崎本店) サトウキビ糖蜜
極上宝焼酎 (宝酒造)    サトウキビ糖蜜 大麦 トウモロコシ
純      (宝酒造)    サトウキビ糖蜜 大麦 トウモロコシ
トライアングル (サッポロビール) 糖蜜 麦 トウモロコシ


かつての甲類焼酎の原材料はサツマイモでしたが、
戦後、糖蜜が輸入されるようになると、それがとって代わりました。
現在では、公害対策などのために、現地で蒸留した粗留アルコールを
輸入するようになりましたが、糖蜜が主原料であることには変わりがありません。
ですが、糖蜜は95度以上での蒸留が酒税法で義務づけられているので、
どうしても原料由来の味がなくなってしまいます。
(95度未満だとラム酒とされる。)
そのため、高級路線をとる純やトライアングルなどに
大麦とトウモロコシが使われていることを別にしても、
風味付けのために糖蜜以外の原材料を使っているものが多くあります。
逆に糖蜜だけを使っているものは、すっきりした酒質になります。
そこに微妙な味の違いが出てくるのではないでしょうか。