酒飲み掃除日記

掃除用具のレビューや飲んだお酒の感想とかをつれづれなるままに書いてます。

変わり種二題 バジルトマト豚丼 キム兄のごはん チーズマヨ

2006年10月31日 | コンビニ食・ジャンクフード

バジルトマト豚丼(すき家)並400円
http://www.zensho.com/menu/newmenu061016_1.html

なかなかインパクトのある外見ですが、
味は見た目ほど突飛ではありませんでした。
スパゲティにかける缶詰から肉を抜いた感じのソースが
豚肉になぜかあっていました。
ただ、この値段(すき家のトッピング最高額)なら
他のトッピングを選ぶかもしれません。

 

キム兄のごはん チーズマヨ(ファミリーマート)128円

ツナマヨネーズは、ご飯と食べられる私ですが、
これは駄目でした。
このチーズとマヨネーズの相性は良いのですが、
ご飯と合っていません。
ご飯にマヨネーズを直接かけても食べられる人向けでしょう。


大手メーカーの日本酒(14)菊正宗 上撰 本醸造  特撰 黒松白鹿 特別本醸造 山田錦

2006年10月29日 | 日本酒・清酒

菊正宗 上撰 本醸造(菊正宗酒造)150ml

すっきりとした辛口で飲みやすいお酒。
すっきりとした香りも高い。
お燗にするとコクと香りが増した。



特撰 黒松白鹿  特別本醸造 山田錦(辰馬本家酒造)720ml

すっきりとしたお酒。
中口で、どちらかと言えば辛口だが、
甘味、酸味もほんのり感じる。
香りは高く甘め。


大手メーカーの日本酒(13)白鶴特撰ミニグラス 純米 純米原酒 灘の生一本 大吟醸

2006年10月24日 | 日本酒・清酒

白鶴は100ml詰めのミニグラスシリーズを出しており
手軽に色々なタイプのお酒を楽しむことができます。
http://www.hakutsuru.co.jp/products/seisyu/mini.html


白鶴 特撰ミニグラス 純米 100ml

冷やして飲むと、多少酸味を感じるが、
純米酒としてはすっきりしている。
味は強すぎない辛口。
香りは高く、甘い。



白鶴 特撰ミニグラス 純米原酒 灘の生一本
 100ml

純米とは、うってかわって濃醇なお酒。
味は、辛口でコクと酸味も強い。
香りも濃厚で高い。




白鶴 特撰ミニグラス 大吟醸
 100ml

山田錦を50%まで精米した大吟醸酒。
冷やして飲んでみると、
味はとてもすっきりとした辛口。
大吟醸だけあって少し甘めの吟醸香が高い。


「美味しんぼ 日本酒の実力」の変なところ(9 訂正とお詫び)

2006年10月23日 | 酒類関連本

グダグダと「美味しんぼ 日本酒の実力」の
変なところをあげつらってきたのですが、
重大な勘違いがありました。

勘違いしていたのは、第五話の穂積先生の語りの部分です。
p115
「今まで大手酒造会社は」
「そして、新たな問題が」
p118
「今の日本酒の大半は、」

などというセリフを見て1995年にビッグコミックスピリッツに掲載された時に
取材したものだと思っていました。
しかし、実際には穂積先生の話のほとんどは、
「穂積忠彦・本物の美酒銘酒を選ぶ」
(1983年1月10日第一刷 著者:穂積忠彦 発行所:健友館)
から引用したものでした。
70年代後期から80年代初頭に問題になった白糠糖化液のことを
新たな問題としている時点で気がつくべきでしたが、
1995年の山岡たちに1983年の穂積先生が語るなんて
思いもしませんでした。
そのため、変なところをあげつらった突っ込み自体も
変な文章となってしまいました。
お詫びして訂正します。


「美味しんぼ 日本酒の実力」の変なところ(8 最終回)

2006年10月19日 | 酒類関連本

「日本酒新時代」は到来したのか?

「日本酒新時代」を迎えたことを高らかに宣言して終わる本作ですが、
平成16酒造年度の特定名称酒のシェアは、
純米吟醸酒が3.3%(平成4酒造年度は1.6%)、純米酒が7.2%(同4.1%)
吟醸酒が3.9%(同3.9%)、本醸造酒が11.8%(同15.2%)、普通酒が73.8%(同76.6%)
となっています。
純米酒と純米吟醸酒のシェアは伸びているものの、
アルコール添加酒が市場のほとんどを占めていることには変わりがありません。
最後に、なぜ純米酒や純米吟醸酒が主流になりえないか考察してみます。

・一升2000円以上の中、高級酒

本作で紹介されている日本酒は全て一升2000円以上の商品で、
1万円を超えるものもあります。
これぐらいになると、精米歩合も高く、純米酒の重さもあまり気になりません。
純米吟醸酒が吟醸酒のシェアに迫るなど、
中・高級酒では純米酒・純米吟醸酒とアルコール添加酒は拮抗しつつあります。
ですが、より香りを引き出すなど利点も多いアルコール添加酒の需要も根強く、
これからも純米酒とアルコール添加酒は共存していくことになるでしょう。
(協和発酵「清酒へのアルコール添加の効用」http://www.arp-nt.co.jp/kyowa/fortification.html
このクラスでは、「日本酒新時代」は来つつあるでしょう。
しかし、このクラスの商品は日本酒全体の2割程度をしめるにすぎません。


・一升2000円未満の大衆酒

普通酒のほとんどと特定名称酒の一部の希望小売価格が一升2000円未満となっています。
現在、販売されている日本酒の約8割がこのカテゴリーに含まれます。
圧倒的に普通酒が多く、一升1800円前後の上撰クラスを中心に本醸造酒や純米酒があります。
しかし、本作で紹介された蔵元でも、このクラスの商品はアルコールが添加されたものがほとんどです。
純米酒しか造っていない蔵元のほとんどは、このクラスの商品を造っていません。
なぜならば、安価な酒を造ろうとすると、精米歩合が低くなるからです。
アルコール添加をすれば、コストを低くできますし、低精米でも味が重くなりすぎません。
精米歩合が低い純米酒は、どうしも鈍重な酒になりやすいのです。
そのため、このクラスで純米酒を出しているのは、大量に生産することでコストをカットすることができる
灘・伏見の大手酒造会社や大手並の設備を整えた蔵元などに限られています。


これまで述べてきたように、高級酒市場では「日本酒新時代」は到来する可能性があります。
しかし、市場の過半を占める大衆酒の市場ではアルコール添加酒の時代が続くでしょう。
多くの人は、理念や理想を飲むのでなく、味や価格で商品を選ぶからです。
本当に日本酒新時代がくるためには、コスト面の問題を乗り越える妙案が出てこないといけないでしょう。

 


大手メーカーの日本酒(12)「黄桜 コクがキメての純米酒」 「黄桜 金印」

2006年10月18日 | 日本酒・清酒

コクがキメての純米酒 (黄桜) 100ml
http://www.kizakura.co.jp/products/js10.htm

2006年の秋に各メーカーが発売した純米酒の一つ。
冷やして飲んでみると名前の通り、コクが深く香りも高い。
味は少し甘めで、酸味からくる辛味も感じる。
お燗にすると、コクにまろやかさが加わり香りも高くなる。
端麗辛口しか飲まないという人には向かないが、
そうでないひとにはお勧めできるお酒だ。


黄桜 金印 カッパ 180ml
http://www.kizakura.co.jp/products/tm01.htm

カッパのCMで有名なお酒。
すっきりとした味のお酒だが、少し酸味が強い。
すっきりとした香りが高い。
お燗にすると酸味が丸くなり、より良くなる。



大手メーカーの日本酒(11)「ワンカップ大関 秋あがり」「白鶴 サケカップ 復刻ラベル」

2006年10月14日 | 日本酒・清酒

ワンカップ大関 秋あがり(大関) 180ml

秋あがりとは春にしぼった新酒を
秋まで貯蔵したお酒。
まろやかな甘味が特徴のお酒。
甘めの香りも高くこくもある。
酸味などが不快になることもない。
お燗にすると甘味とこくが増す。


白鶴 サケカップ 復刻ラベル(白鶴) 200ml
http://www.hakutsuru.co.jp/products/seisyu/sakecup-fukkoku.html

2006年の3月から5月にかけて発売された限定商品。
甘くてコクがある酒だがベトベトしていない。
甘めの香りが高い
お燗にすると甘味が際だち香りも増す。
お燗にした時の方が美味しかった。


「美味しんぼ 日本酒の実力」の変なところ(7)

2006年10月07日 | 酒類関連本

これまで、グダグダと「美味しんぼ 日本酒の実力」の
変なところをあげつらってきましたが、
最後に何故この回に変な部分が多いか考察してみたいと思います。

 

・統計資料の不適切な使用

本醸造酒が純米酒より粗悪に造られていると訴えるくだりで、
一般的な純米吟醸酒より遙かに丁寧に造られた酒(おそらく純米大吟醸酒)を
純米酒の代表として一般的な本醸造酒と比べたり、
シェアが低い酒造会社が三増酒を止めても
全体としては少ししかアルコール添加量が少ししか減らないという
当たり前のことを理由に、密かに米粉糖化液を使用している酒があると書いたり、
統計資料を不適切に使用している部分があります。


・元ネタが古い

過去のこととなった桶買いを持ち出して大手酒造会社を叩いたり
「普通酒といえば三増酒」など、当時としても古い資料を参考にしているようです。
また、醸造用アルコールなど用語にも古いものが混ざっています。


・船瀬俊介氏の意見の挿入方法

先にも述べたように美味しんぼの酒類関連の話には、
「買ってはいけない」や「ほんものの酒を」を書かれた
船瀬俊介氏の意見が大きな影響を与えています。
日経BPのコラムでも美味しんぼと似たような主張を書かれているのでご参照ください。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/d/

船瀬氏の意見の大きな特徴は二点あります。

「大手メーカーや政府が嫌い」
日本酒では大手メーカーを貶し地酒の蔵元を誉め、
ビールではキリンを貶しサッポロを誉め、
ウイスキーではサントリーを貶しニッカを誉めています。
また、国の政策に逆らうようなことをした人を誉めたたえています。

「純米酒以外を認めない」
「ほんものの酒を」の頃は三増酒の非を説き
本醸造酒などはそれほど責めていませんでしたが、
近年の著作などでは純米酒以外を認めていません。

大手メーカーや政府への言いがかりに近いバッシングはともかく、
純米酒しか認めないという意見には一理あります。
しかし、この意見を船瀬俊介氏自身を漫画に登場させて述べさせていないので
変なことになります。
山岡と海原雄山という架空の人物に船瀬氏の意見を代弁させている内は良いのですが、
劇中の実在の人物の意見に船瀬氏の意見を混ぜてしまっているため、
アル添酒を責めた人がアル添酒を勧めるとかいう変な話になってしまっています。


以上のことが、「美味しんぼ 日本酒の実力」を変にしている原因だと思います。
防ごうと思えば防げる単純なミスや故意にやったとしか思えないミスが多々あります。
影響力がある漫画なのですから、注意してもらいたいものです。


「美味しんぼ 日本酒の実力」の変なところ(6)

2006年10月06日 | 酒類関連本

P141
二木(祖父)
「失礼ながら埼玉県の深谷市という、決して大きくはない街に、
大手酒造会社の酒とは比較にならないすばらしい酒が、
華やかにけんを競っている。」

P150
銀高
「私が未来がないと思っていたのは、この50年間日本を牛耳っていた、
大手酒造会社主導の日本酒業界のことだったことがわかりました。」
「こっちは新しい日本酒の世界です。」

P152
山岡
「大手主導の三増酒やアル添酒が跋扈していたのは、”日本酒旧時代”。」
「俺たちは、”日本酒新時代”を迎えたんだ。」

大手酒造会社の酒=三増酒&本醸造酒などのアル添酒
地方の酒蔵の酒=本物の酒(この漫画では純米酒)
と、いうことを主張しています。
しかし、大手酒造会社も純米酒や純米吟醸酒を造っていますし、
この漫画で推奨された蔵元の過半はアルコール添加酒を造っています。


P153-154
銀高
「木村さん山岡さんの言葉を証明するようないい酒造りをしている酒蔵は、
本当にたくさんありますか?」

木村
「ありますとも」
「埼玉の「神亀」。群馬の「群馬泉」。茨城の「武勇」。
静岡の「喜久酔」。鳥取の「日置桜」。香川の「悦凱陣」。」
「どれも”味のまちだや”お奨めの酒です。間違いなく”日本酒新時代”です。」

日本酒新時代の酒はアルコールを添加していないはずなのですが、
静岡「喜久酔」の絵には、特別本醸造と描いてあります。
簡単なチェックぐらいしないのでしょうか?


「美味しんぼ 日本酒の実力」の変なところ(5)

2006年10月03日 | 酒類関連本

P115
穂積
「今まで大手酒造会社が、あちこちから桶買いしてきた酒を調合しても、
ほどほどの味の酒に作り直すことができたのは、
活性炭素でごまかされたからなんだ。」

「ほんものの日本酒選び」(稲垣眞美 三一書房)という本に桶買いを批判する目的で、
大手酒造会社から中小酒造会社へ渡された文書が載っています。
それによると、古米を使ったり、酸度などが指定された基準に当てはまらなかったりした場合は、酒を買い取らないなどといった条件があったようです。


P116-117
穂積
「白糠は、白米を削ってできるクズだから、値段はべらぼうに安い。
それをブドウ糖や水あめなどの糖類のかわりに添加すると安上がりなうえに、
”「白糠糖化液」の原料は米だから糖類添加ではない”という理屈も成り立つ。」

「さすがに日本酒造組合中央会は、「白糠糖化液」を使用したときは、「醸造用糖類」と
添加物表示をすることに申し合わせた。」

「ところが、それは法的な強制力を持たない、業界の自主的な申し合わせにすぎないし、
もうひとつおかしいのは、”白糠糖化液を使ってはいない”という表示が、禁じられていることだ。」

大手酒造会社が米粉糖化液(白糠糖化液)をこそこそ使っていると言いたげな展開ですが、
これまでに米粉糖化液を使いながら原材料を米、米麹と表示して販売し問題になったことがあるのは、
美味しんぼのネタ元になっている「ほんものの酒を」でベタ誉めしていた東駒酒造ぐらいです。
また、平成18年4月から「酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達」が改正され、
米分糖化液を糖類とすると定められ、業界の申し合わせではなくなりましたが、
糖類添加に表示が変わった商品は私が知る限りありませんでした。


穂積
「いくつもの酒造会社が、”三増酒を造るのはやめた”と宣言している。
しかし、業界全体で使用している醸造用アルコールの量は
ほんのわずかしか減っていない。」

山岡
「三増酒を造るのと同じだけのアルコールを使って、
いっさい糖類を加えない酒なんて辛くて飲めたものじゃないから、
何かで調節するしかない。」

二木
「何かって、ほかには考えられないわよ。
白糠糖化液を使っておきながら、
糖類添加表示をしないお酒があるのよ!」


何時から何時までの統計を見て、
いくつもの酒造会社が三増酒の醸造を止めたのに
醸造アルコール(醸造用アルコール)の使用量が
あまり減っていないと書いてるか解りませんが、
それは別に不思議なことではありません。
平成9年の時点で清酒を醸造する会社は2232社ありますが、
1位のの月桂冠でもシェアが6.7%、10位の小山本家酒造が2.0%、
30位の合同酒精が0.4%しかなく、小企業が乱立している状態です。
シェアが少ない蔵元が三造酒の生産を止めても醸造アルコールの使用量の減少は
当然ほんのわずかしか減りません。
三増酒のシェアが大きく減ったのは、級別制が廃止されたことがきっかけだったのですが、
その前後でアルコール添加量を比べたのでしょうか?


P117-118
栗田
「ちゃんと法的な規制をしないからいけないんだわ。」
山岡
「いや、一番いけないのは、日本酒にアルコールの添加を認めていることだ。」
「アルコールの添加があるからこそ、糖類の添加も生じてくる。」
「アルコール添加が諸悪の元なんだ。」

本醸造酒や吟醸酒など糖類を添加しないアルコール添加酒がある以上、
説得力がない気がしますが、強引に話は進んでいきます。

P118
穂積
「そのとおり。」
「しかも添加される醸造用アルコールは、サトウキビの廃糖蜜を発酵させてつくられるんだ。」

近城
「廃糖蜜?」

山岡
「オーストラリアの製糖工場を取材したとき見たじゃないか。」
「黒褐色でどろどろした、コールタールのような代物だ。」

栗田
「砂糖をしぼった後の残りカスね。」

穂積
「食用にならない廃物を発酵させて作るアルコールだから、安くできる。」
「原料が原料なので、不純物が混じると匂いが悪くなるから、徹底的に精製する。」

近城
「冗談じゃないよ。米を磨いて造ったお酒のつもりでそんなアルコールを飲まされるなんて!」

穂積
「だから、私は言うんだよ。今の日本酒の大半は、”一見清酒風アルコール飲料”だって。」

廃糖蜜を全く関係がなく発ガン性のあるコールタールに例えるのは、
お好み焼きの具を吐瀉物のような代物だと言うぐらい意味がないことではないでしょうか。
また、例え醸造アルコールの原料が芋やトウモロコシであっても、
原材料の匂いや味が添加する日本酒に影響しないように連続蒸留機で徹底的に精製されるでしょう。
あと、原料が原料なのでなどと、廃糖蜜から造られるアルコールが粗悪なもののように書いていますが、
廃糖蜜からは、甲類焼酎や醸造アルコールだけでなくラム酒も造られます。
しかしながら、甲類焼酎や醸造アルコールを批判する論評はあっても、
ラム酒の味や香りを批判する論評は何故か見ません。

P119-120
(穂積先生のお勧めの酒が次々と紹介されていきます)
「亀の翁」吟醸 新潟県・久須美酒造
「出羽桜」雪漫々 山形県・出羽桜酒造
「千代の園」 熊本県・千代の園酒造
「達磨正宗」 岐阜県・白木垣助商店
「郷乃譽」花薫光 茨城県・須藤本家
「黒龍」二左衛門 福井県・黒龍酒造
「八海山」 新潟県・八海醸造
「雪中梅」 新潟県・丸山酒造場
(※太字はアル添酒)

栗田
「先生、ご自分のお子さんでも見せびらかすみたいに、自慢げで幸せそうで・・・・・・」

二木
「先生の日本酒にかけた愛着が、ここに集まっているのね。」

千代の園の大吟醸と雪中梅の吟醸はアルコールが添加されたお酒です。
直前まであれだけ批判していた”一見清酒風アルコール飲料”をお勧めする先生と
それを大げさに感動した眼差しで見つめる人たち。
とってもシュールな展開です。

P121
穂積
「ほら、あなたの思い出の酒があっただろう?」

澤村
「はい。」
「越の華」大吟醸(新潟県・越の華酒造)
「私がこういう店を始めようと思ったのは、この「越の華」に出会ったからです。」
「この酒に惚れ込むことで、日本酒に開眼したのです。
こんなに良いお酒をみんなに飲んでもらいたい、
みんなに知って欲しい、そう思いました。」
「同時に、日本中を歩いて、ほかにも良いお酒を探すことを始めました。」

栗田
「ひとつのお酒に出会ったことで、ご主人の人生が変わったのね。
何というすばらしいことでしょう!」

山岡
「先生、これが先生のおっしゃる、大事なことのひとつですね?」

越の華の大吟醸もアルコールが添加されたお酒ですが、
そんな矛盾は気にせずに話は続きます。