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 山城知佳子  プカリー水辺の物語 ー

  YAMASHIRO Chikako
水面に漂う水草物語

アトミック・サンシャイン in 沖縄

2009年02月09日 | アート活動速報
 現在、沖縄県立博物館・美術館の美術館の方で開かれている展覧会、
『移動と表現』展も河原温さんや、柳幸典さんなどの沖縄で見れるなんて!という作家さんの並ぶ
とても興味深い展覧会ですが、その後に続く『アトミック・サンシャイン』@沖縄の展覧会も
今から待ち遠しい展覧会です。
 すでにNY、東京と開催してきた展覧会の最後の場所として沖縄の地で開催されます。

「ー日本国憲法第9条下における戦後美術ー」とある副題に、立ち止まる方通り過ぎては行けない方が沖縄にも
、大勢いるのではないでしょうか。


http://www.spikyart.org/atomicsunshine/indexj.html

展示コンセプト
by 渡辺真也(本展示キュレーター)

日本国憲法は、1947年、アメリカ占領軍によって実質的に書かれた歴史がある。そして平和憲法として知られる第九条には、主権国家としての交戦権の放棄と戦力不保持が明記されている。
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
この世界的に見ても非常に珍しくユニークな憲法上の平和主義の規定は、アメリカのニューディーラーの理想主義が反映されている。この平和主義を含んだ新憲法は、第二次大戦の苦しみを経験した当時の日本の一般市民に受け入れられ60年間改正されることなく今日に至るが、アジアの不安定化とナショナリズムの高揚と共に、この平和憲法の基盤である第九条が、現在、その存在を問われている。
美術展覧会「アトミック・サンシャインの中へ - 日本国平和憲法第九条下における戦後美術」は、日本国憲法改正の可能性を目前とする今、戦後の国民・国家形成の根幹を担った平和憲法と、それに反応した日本の戦後美術を検証する試みである。
憲法第九条は、戦後日本の復興と再形成に多大な影響を与えたのみならず、60年間他国との直接交戦の回避を可能にした。しかし、九条を持つことで日本は直接交戦から回避することに成功したが、日本の実質的戦争協力は、第九条が保持される限り、ねじれた状況を生み出し続ける。この日本の特異な磁場から、多くのアーティストたちは取り組むべき新たな課題を発見し、彼らの芸術に表現してきた。日本の戦後やアイデンティティ問題などをテーマとした美術作品の中には、戦後の問題、アイデンティティ問題、また憲法第九条や世界平和をテーマとしたものが少なくない。
アトミック・サンシャインとは、1946年2月13日、GHQのホイットニー准将が、吉田茂とその側近であった白洲次郎、憲法改正を担当した国務大臣の松本烝治らと行った憲法改正会議のことである。ここで、ホイットニー准将は保守的な松本試案を一蹴し、GHQ民政局の憲法試案を「日本の状況が要求している諸原則を具体化した案」で、マッカーサーの承認済みのものだと説明した。その後、アメリカ側が公邸の庭に下がり、英文を読む時間を日本側に与えたのだが、その際、英語に長けた白洲次郎が庭に出てアメリカ人のグループに加わっていくと、ホイットニー准将は白洲にこう言った。
「We have been enjoying your atomic sunshine.」
この一言で、ホイットニー准将は日本側に、戦争の勝者・敗者を明確に思い起こさせ、さらにGHQ草案に示された諸規定を受け入れることが、天皇を「安泰」にする最善の保障であり、もし日本政府がこの方針を拒否するならば、最高司令官マッカーサーは日本国民に直接この草案を示す用意がある、と発言した。その後、この憲法改正における日本国とGHQの会議は「アトミック・サンシャイン会議」と呼ばれるようになる。このGHQ草案に添った形で修正した内閣案が、最終的に1946年11月3日に日本国憲法として公布された。


展示の目的

世界的に見て、憲法第九条は非常にユニークなものでありながら、その存在そのものが意外と知られていない。そこで、この展覧会を通じ、日本の戦後美術のみならず、日本国憲法第九条を、ニューヨークの聴衆に紹介する。また、この平和憲法の成り立ち、そしてその為に日本が戦後60年間、直接的交戦における犠牲者を出してこなかったという歴史的意義と重要性を検証する。



日本国憲法第9条をテーマとする美術展制作に当たって

日本国憲法は、アメリカ占領軍によって実質的に書かれた歴史がある。そして平和憲法として知られる日本国憲法第9条には、主権国家としての交戦権の放棄と戦力不保持が明記されている。

この世界的に見ても非常に珍しい憲法上の平和主義の規定は、アメリカのニューディーラーの理想主義が反映されており、平和主義を含んだ新憲法は、第二次大戦の苦しみを経験した当時の日本の一般市民に受け入れられ60年間改正されることなく今日に至る。しかし、冷戦の終結、アジアの不安定化とナショナリズムの高揚と共に、この平和憲法の基盤である第9条が、現在、その存在を問われている。

第9条は、戦後日本の復興と再形成に多大な影響を与えたのみならず、60年間他国との直接交戦の回避を可能にし、直接交戦による死者を一人も出さないことに成功したが、日本の実質的戦争協力は、第9条が保持される限り、ねじれた状況を生み出し続ける。この日本の特異な磁場から、多くのアーティストたちは取り組むべき新たな課題を発見し、彼らの芸術に表現してきた。その中には、日本の戦後やアイデンティティ問題などをテーマとした、また9条や世界平和をテーマとした作品が少なくない。

美術展覧会「アトミック・サンシャインの中へ - 日本国平和憲法第9条下における戦後美術」は、日本国憲法改正の可能性を目前とする今、戦後の国民・国家形成の根幹を担った平和憲法と、その影響下に制作された戦後美術を検証する試みである。


次号LP特集は砂川敦志

2009年01月28日 | アート活動速報
 写真家たちで立ち上げた同人誌『LP』、次号特集は砂川敦志。
これまでのLPは写真特集でしたが、次号は映画ですね。
東京で15年程、映画の仕事をしてきた助監督の砂川氏が、地元で映画を撮るために帰ってきたのが
一昨年。構想が動き出すようです。次号LPは、映画のワンシーンが静止画と脚本一緒にストーリーを追っていく内容のようで、
動画のイメージなんですって。LPも「変わる」宣言してますし、楽しみです。
 編集者でもある平良さんの準備するオープン前の夜カフェ「rat & sheep」で行った表紙撮影をのぞいてきました。
夜カフェ、外人住宅を改装していていい感じ。庭も広い!アーティストが集うカフェになりそうだ。
あ、写真撮るの忘れてしまった。次回また報告しますー
 


ラマンオキナワ続

2009年01月22日 | アート活動速報
 ラマンオキナワが沖縄タイムスの文化面に掲載されてました。
さっそく画像を頂けたので貼付けよう。
 山城芽さんの白牛のスローな間が結構受けてたのと、かりゆしウェアの怪しいカエルたちの
登場シーンに、会場が一般のサラリーマンが乱入してきたと思って、焦りのざわめきがあったというので、
ハプニング的要素の演出が面白かったと好評でした。

 今回、カエルの役をお願いしたのは演劇の役者さんたちでバイガンズの岸本さんと、
東京で役者の勉強中をしている神山君がたまたま帰郷中の中、参加してくださいました。
カエル役、結構太ももがきっつい役だっと思いますが、ありがとー!
 かりゆしウェアのカエルって結構ぐっと来るワ~と、わたし的には好きなシーンでした。

 フジコと二人で作った約20分の音楽がまたまた好評でしたが、あれ全部
私たちの声を吹き込んだり、建造物をつくってる建築音も部屋の中でトンカチやら、
板やらを使って楽器のような音づくりをして録音して、それを音源として取り込んでリミックス作業でつくったんです。
曲づくりが一番時間をかけたので、気づいてくれると嬉しいですね。

 まあまあ、年末のイベントでしたが最近新聞に掲載されたので
振り返ってみました。

ラマンオキナワ

2008年12月08日 | アート活動速報
ラマンオキナワのご案内

夜会 Vol.4
タイトル:「冬のエキゾチズム」
内容:ラマンオキナワ(山城知佳子&首里フジコ)のパフォーマンスとコウサカワタル&  坂本PUNCHI健吾のライブ(サロード+ベース)、そしてDOSHAのハーブカレーで寒い冬をHOTに!※雨天時は出店不可
日時:12月27日(土)
開場18:00 開演19:00
   19:00~コウサカワタルのサロード(25弦楽器)LIVE
   20:00~ラマンオキナワパフォーマンス
料金:前売り・当日とも1500円
   *前売り券をご購入いただいた方には美術館コレクション展ご招待券をプレゼント
会場:県立博物館・美術館屋外展示場(雨天時は講堂)

首里フジコさんのブログでも告知されています



http://shurifujiko.ti-da.net/e2442990.html

つなぐ

2008年11月27日 | アート活動速報
モンタージュ (montage) は、映画用語で、複数のカットを組み合わせて上映する事によって新しい意味や知覚などを生み出す技法の事。元々はフランス語で「(機械の)組み立て」という意味。映像編集の基礎であるため、編集と同義で使われることが多い。
1925年、ソビエト連邦の映画監督であるセルゲイ・エイゼンシュテインがモンタージュ理論を確立し、その優れた実例として映画『戦艦ポチョムキン』を発表して世界の映画に絶大な影響を与えた。彼は、芸術的なテクストにおいて冗長性は敵であり、いかにそれを乗り越えるかがモンタージュの、そして芸術の課題であるとした。 ⇔ワンシーン・ワンショット

http://ja.wikipedia.org/wiki/モンタージュ

今日 wanakioインタ-ネットTVに出演します

2008年11月20日 | アート活動速報

 栄町市場に拠点を移した前島アートセンター(おきなわ時間美術館)などが主催している
『WANAKIO 2008』というアートイベントの中でインターネットTVが開設されています。
今日はそれに出演します。 最近の制作、活動、沖縄などについての新情報をご報告します!

今晩19:30より
「那覇@AANアーカイブスアートでいいさ~!」
 栄町市場(那覇エリア/栄町市場) 12時~17時(以後30日まで毎日開催)




http://www.wanakio.com/2008/program.html


http://wanakio.com/2008_webgalleries/opening/source/_mg_5445.htmhttp://www.wanakio.com/images/logo_anime/wanakio_logo_anime20.gif