札幌へは、事前にメールで、主治医に言われたことと知りたいことを書いて送っておいた。
手術はしなくちゃいけないんだろうなぁ・・とは
思ってはいたのだけど・・・・・とんでもない話から始まった。
「あなたは、生まれつき、頭がすごく小さいんだよ。」
・・・子供用の52㎝の帽子がかぶれるけど・・・・
「特に頭の後ろ、後頭窩の容積が、拡張手術が必要なくらい、狭いんだよ。」
・・・絶壁頭って言われたことがあるけど・・・・
「ただでさえそんな狭い場所に、4㎝くらいの腫瘍が出来ているんだよ。」
・・・・・はぁ・・・・
「脳は水に浮かぶ豆腐みたいなもので、腫瘍はこんにゃくみたいなものだと思ってね。
どっちが固いか分かる?」
・・・こんにゃくの方ですか。
「そう、こんにゃくに押されて、小脳が下がってヘルニアを起こしているんだよ。
それに押されて、延髄が圧迫されているから、かなり危ない状況だからね。」
「脳室が広がっているし、脳圧がかなり高い状態だよ。今開頭したら、
圧で何もかも飛び出してくるから、収集がつかなくなるね。
大急ぎでシャントを入れて、圧を下げないと危ないね。」
・・・あの・・・その腫瘍って大きくならないって聞いていたんですけど、
どうして1年でそんなに大きくなったんですか?
「細胞はね、分裂して倍になるんだよ。1個だったのが2個、2個は4個、4個は8個。
最初のうちは倍になっても数が少ないから、大きくなった気がしないけど、
8個が16個、16個が32個になると、ものすごく急に大きくなったように見えるんだよ。
倍になっただけなんだけどね。でも、もう次はないよ。」
・・・・・・・・・・・
「ぼくの手術枠は11月まで空いていないから、待っていたら手後れになるからね。
F大の治療方針でいいと思うから、まず帰ったらすぐシャントを入れてもらいなさい。
シャントさえ入れれば、2、3ヶ月の猶予はあるから、またメールか電話しなさい。」
・・・主治医と電話がつながると思うんですけど・・・・
「じゃ、電話して。」
その後は、主治医とS先生がいろいろ話していました。
(専門用語ばかりで、あまり分からなかったけど・・・・・)
とても分かりやすい説明と、怖ろしいことを笑顔でサラッと話すS先生でした。
家族旅行がメインで、ついでにセカンドオピニオン・・・なんて思っていたのに
ものすごく重病になった気分で、北海道旅行を28日に終え、
30日に主治医の診察。
「S先生にしっかり後押しされてきたみたいですね。明日入院して、2日にシャント手術ね。」
・・・・明日?・・・・・・仕事が・・・・・・は・・い・・・・・
もしが脳外科に通って定期的に経過観察していなかったら、
きっとこのくらいの症状だと、疲れているのかなぁ、更年期かなぁと
病院へ行って検査することもなかったと思うので(人間ドックじゃ、何もひっかからないし)
もっと腫瘍が大きくなって、手後れになってから発見したのかもしれない。
そう思えば、ラッキーだったのかも・・・・・?
私も大きくならないって聞いてたし、大した症状もないので、手術なんてすぐにやる気は全くなかったのですが、澤村先生に、「ぐたぐた迷ってると死ぬよ。」と言われたので・・・。私の主治医(もう5年以上のお付き合いです)は、意見は多い方がいいと、セカンドオピニオンは歓迎してくれます。札幌へは、電話で予約を取って、飛行機や宿泊を押さえて、主治医の手紙やフィルムをいっぱい持って行ってきました。(お金がいっぱいかかったような・・・)迷うときは、いろいろな先生の意見を聞くのはいいことだと思います。私は札幌でやめておきましたが、東京警察病院の河野先生や東大病院の中富先生もホームページに相談コーナーを持っていて、お返事をくださいます。がんばってくださいね。