空色のたね

小さなひと言や出来事をここに種まきしようと思う。
いつか誰かの心の中で花が咲き、大きな木に育つかもしれない。

札幌へセカンドオピニオンへ②

2011-09-27 | 病気

札幌へは、事前にメールで、主治医に言われたことと知りたいことを書いて送っておいた。

手術はしなくちゃいけないんだろうなぁ・・とは

思ってはいたのだけど・・・・・とんでもない話から始まった。

 

「あなたは、生まれつき、頭がすごく小さいんだよ。」

・・・子供用の52㎝の帽子がかぶれるけど・・・・

「特に頭の後ろ、後頭窩の容積が、拡張手術が必要なくらい、狭いんだよ。」

・・・絶壁頭って言われたことがあるけど・・・・

「ただでさえそんな狭い場所に、4㎝くらいの腫瘍が出来ているんだよ。」

・・・・・はぁ・・・・

「脳は水に浮かぶ豆腐みたいなもので、腫瘍はこんにゃくみたいなものだと思ってね。

 どっちが固いか分かる?」

・・・こんにゃくの方ですか。

「そう、こんにゃくに押されて、小脳が下がってヘルニアを起こしているんだよ。

 それに押されて、延髄が圧迫されているから、かなり危ない状況だからね。」

「脳室が広がっているし、脳圧がかなり高い状態だよ。今開頭したら、

 圧で何もかも飛び出してくるから、収集がつかなくなるね。

 大急ぎでシャントを入れて、圧を下げないと危ないね。」

・・・あの・・・その腫瘍って大きくならないって聞いていたんですけど、

 どうして1年でそんなに大きくなったんですか?

「細胞はね、分裂して倍になるんだよ。1個だったのが2個、2個は4個、4個は8個。

 最初のうちは倍になっても数が少ないから、大きくなった気がしないけど、

 8個が16個、16個が32個になると、ものすごく急に大きくなったように見えるんだよ。

 倍になっただけなんだけどね。でも、もう次はないよ。」

・・・・・・・・・・・

「ぼくの手術枠は11月まで空いていないから、待っていたら手後れになるからね。

 F大の治療方針でいいと思うから、まず帰ったらすぐシャントを入れてもらいなさい。

 シャントさえ入れれば、2、3ヶ月の猶予はあるから、またメールか電話しなさい。」

・・・主治医と電話がつながると思うんですけど・・・・

「じゃ、電話して。」

その後は、主治医とS先生がいろいろ話していました。

(専門用語ばかりで、あまり分からなかったけど・・・・・)

 

とても分かりやすい説明と、怖ろしいことを笑顔でサラッと話すS先生でした。

 

家族旅行がメインで、ついでにセカンドオピニオン・・・なんて思っていたのに

ものすごく重病になった気分で、北海道旅行を28日に終え、

30日に主治医の診察。

「S先生にしっかり後押しされてきたみたいですね。明日入院して、2日にシャント手術ね。」

・・・・明日?・・・・・・仕事が・・・・・・は・・い・・・・・

 

もしが脳外科に通って定期的に経過観察していなかったら、

きっとこのくらいの症状だと、疲れているのかなぁ、更年期かなぁと

病院へ行って検査することもなかったと思うので(人間ドックじゃ、何もひっかからないし)

もっと腫瘍が大きくなって、手後れになってから発見したのかもしれない。

そう思えば、ラッキーだったのかも・・・・・?

コメント (2)
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