かごしま食文化研究会

 鹿児島県主催「平成19年度 かごしまの食文化を生かした地域づくり」受講生の情報交換ブログ

カミソリのお茶

2008-12-05 07:28:50 | Weblog
カミソリのお茶

 宮崎県高千穂町の上野地区を訪問したとき、珍しいお話しを聞いた。

 見知らぬお宅に初めて訪問したのに、夕食をご馳走になることになった。
お茶が出された。お客さんが多かったので、お茶が薄くなってしまった。すると、地元の古老が

  「カミソリのお茶」

 と話された。意味が分からない。

 お茶の木の葉を製茶すると、ちりぢりにに縮む。
その葉を急須に入れ、お湯を注ぐ。湯飲みに注いで飲むのが普通のお茶の飲み方。
再度お湯を急須に注いで飲むことがある。すると縮んでいたお茶の葉がピーンと伸びてしまう。お茶の色も薄くなる。ピーンと伸びてしまったお茶の葉は、カミソリの刃みたいに見える。そこから「カミソリのお茶」と呼ぶようになった。

早く茶の葉を取り替えるようにという意味。

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