染物屋生活

神奈川県の住宅地(でも片田舎)の染物屋日記と、電気代が月1500円(原発反対なので)の節約生活を紹介「染め吉」と言います

樹村みのり「彼らの犯罪」その2

2018-03-19 01:17:10 | 日々の政治・哲学
ウィキペディア君で簡単にしらべた。信頼性に問題がある。お手軽で悪い。でも、樹村みのりの「彼らの犯罪」(1992)
は、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」(
1988年11月25日から1989年1月5日まで監禁。3月29日遺体発見。1989年7月31日の初公判からのことを、樹村は書いている。今、思い出しても、あのころの報道の仕方はひどかった。「あの女子高生も、結構遊び人だったのではないか」「本当にそこに監禁されていたのか。嫌がっていたのか」などという風潮の報道があったように記憶している。

「少女がなぜ、あのうちから逃げなかったのか」は、私の中でも問題だった。


ウィキペディア君には、「少女ははじめ逃げ出そうとしたり、自宅に電話しようとした。が、激しい暴行に加え、ヤクザ言葉を使っているのをみて、抵抗をあきらめた」ということが書いてある。「ヤクザがお前をさがしている」という言葉も、心理的に逃げられなくなっていただろう。


いろんな意味で、めちゃめちゃになってしまった自分は、うちに帰って両親に歓迎されるのか?忌避されるものになってしまったのではないか?たしか、民俗学者の赤松啓介が、強姦、または輪姦されてしまった女性が、「もううちへは帰れない」といい、かれらの手引きにより、暗い商売へ落ちていく、という話を著書に書いていた…そんなことを私は考える。

樹村は、公判を見学(見られない時もあった)し。考える二人の女性の立場から、この作品を描く。
 「彼らの犯罪」は、このあと17年たって!2009年、朝日新聞社から作品集「彼らの犯罪」として出版されている。1992年にでた漫画が、単行本になるまで、17年だよ!

単行本にならない漫画もあるのだよ。
だから、これはと思った漫画は、スクラップしとかなきゃいけないのだ。

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