染物屋生活

神奈川県の住宅地(でも片田舎)の染物屋日記と、電気代が月1500円(原発反対なので)の節約生活を紹介「染め吉」と言います

シンクロニシティです!!

2019-03-18 11:06:25 | 日々の政治・哲学
先日、映画をみにいっていたら。

「特別になにかが欲しい訳でもありません。」「ベッドを置くスペースが欲しいだけです」「想像できますか、仮にベッドを四畳半に入れたら生活(くらし)は成り立ちません」と、映画のナレーションがいうのだ。

これって、2,3日前に、うちのトイレで読んだ詩だよ!!そのあと、親戚に送ってしまったので、題名はわすれたが。菊池さんという女の写真家さんがまとめた、福島の人々が被災してから、あちこち漂流している写真をとった本にでていた。

藤島昌治さんの詩で「返してください」という。「仮設」って、四畳半一間で、それで一人用なのね。いろんな生活用具おいてるから、ベッドはおけないのだ。
せめて六畳にして、風呂は別に大きいの作って入ってもらう、とか、生活用品をおく物置を、べつにつくるとか、いろいろ考えてみたが、答えはわからん。独り用の「仮設」って、四畳半だったのね!

岡部さんという若いおかあさんの話も、聞いていて、もやもやした。離れていたところに、母子でひなんしていたが、福島で働いている夫に「なぜ帰ってこないんだ」「もう離婚する」と脅されて、福島にかえる。彼女が、小さい子供の健康のことを、放射能のことを心配しているのは、夫には理解されない。

いやあ、もやもやした。
じつは、2019年の、3月11日の朝日新聞2面に、「双葉町の期間困難区域、第一陣で帰還を目指す宮司」と載っているのは、知り合いだ。神社は、まあ、双葉町の、エキチカだ。3年後に、町への帰還がはじまったら、最初に戻り「皆さんが帰ってくるのをお待ちしたい」といっているが、これはどうなんだろう。みんなをひっぱってしまうことになるのではないかと、もやもやしている。

みてきた映画は「福島は語る」(土井敏邦監督)だ。横浜の映画館でみた。
武藤類子さんがでてきた。福島原発告訴団の代表だ。彼女に紹介してもらったひとたちを、訪ね歩いて、インタビューしたのだという。

深い傷わかかえたひとびと。その本質、人間の尊厳を見出したい。監督はそう思って作ったそうだ。泣ける話が多く、私の隣にいた、男の人(推定40代)は、ずっと泣いていた。

双葉から、白河(福島です)に転校していった子供の、お母さんの車に、噛んだガムがつけられた話。(いじめた子供たちがやったのだろう)
会津若松に避難した人が、そこでできた友達に「毎月10万もらってる?」「うん」「それ、我々の税金から出てるんだよね」「ごめんね」という会話をしてから、心が折れてしまった話。

最首悟(さいしゅさとる)が、水俣の話で「ねたみ」「そのみ」「しょのみ」などといわれる感情について、書いていた。補償金をもらえる、もらえないということに対する、ねたみの感情は、たぶんすごいものがある。「やめようと思ったって、やめられるものでないというような」と最首は書いている。(最首悟、「水俣の海底から」「終われない水俣展」 講演録)

この映画に出てくる村田弘さん(新聞記者をしていたおじいさん)が、水俣も福島と同じだった、と語る。国は、チッソが水銀を流していたのを、まず隠す。隠しようがなくなると、ごまかす。学者も絡む。ごまかしきれなくなると、範囲を狭める。極小のところをみとめて、それで問題を終わりにしようとする。なるほど。
最首も、2,3日前に、透析中止問題で、新聞にインタビューされていた。まああ。すごいひさしぶりにみた。なにか、シンクロニシティの日々だ。


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