里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ミョウガの白い花

2022-09-14 | 日記

石巻市北上町、地区の主要道を緩やかに上がって行くと、道路脇に杉林があって、その際
にミョウガらしき葉が叢生しています。産直市などで、ミョウガのツボミが売られている
のは8月下旬だったような ? だとすると今時分花が咲いているかも知れません。

ミョウガの根方を覗き込むと、直ぐに白い花が見つかりました。
1つのツボミから2~3個花が咲くようで、今咲いている花は1個でも、萎れた花が幾つ
か付いています。花は1日花と言われるので、絶好のタイミングで訪れたことになります。
なお、花が咲くということは、ツボミを野菜として収穫しなかったのでしょうね。

                               二枚とも2022.9.3撮影

ミョウガの原産地は東アジアとされており、我国では3世紀前半には渡来していたとされ、
古来より食用として使われてきました。現在では本州~沖縄で栽培され、そこから逸出し
た株が林縁や耕作放棄畑などで繁殖しています。

香辛野菜としてのミョウガには、6~7月に出る新芽の夏ミョウガと、8~9月に出る秋
ミョウガ(花ミョウガ)があります。ミョウガ独特の香りの成分はα-ビネンによるもので、
血液循環や発汗を促進する効果や、消化を促進する効果があるようです。

                               二枚とも2022.9.3撮影

ショウガ科ショウガ属の多年草で、東アジア原産の史前帰化植物。草丈は40~100cm。
半日陰のやや湿った土壌を好み、里山の麓や集落周辺の林縁などで群生している。
根茎は帯黄色、横に地中を這い、節に鱗片状の小さな葉をつける。
葉舌は2裂し、長さ3~12mm、膜質。葉は互生し、基部には短い柄があり、葉鞘が茎
を抱く。葉身は披針状楕円形~線状披針形で長さ20~30cm、先は尾状に尖る。
葉表、葉裏ともに無毛。
花期は8~9月、花序は根茎から生じ、楕円体で長さ5~7cm。花序柄は0~17cm、鱗片
状の鞘は長楕円形。苞は赤色を帯びた緑色、紫色の脈があり、楕円形。咢は長さ2.5~3cm。
花冠の筒部は咢より長い。花冠裂片は帯黄色、披針形で長さ3cmほど。
唇弁は卵形で長さ3cmほど、中裂片は黄色で縁が白色、長さは2.5cmほど。
側裂片は長さ1.3cmほど、幅4mmほど。葯は長さ1cmほどで、長さ1cmほどの付属体がつく。
蒴果は卵形で縦に裂開する。果皮は内側が鮮赤色。
種子は黒色、仮種皮は白色。



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