里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

アキノエノコログサ 大きな果穂

2022-09-09 | 日記

石巻市北上町、海岸近くの林道をゆるやかに下って行くと、山側に畑や漁具置場らしき平
坦地がありますが、かなり雑草が生い茂っていて草地と言った方が良いかも知れません。
数年前は、もっと手入れされていたように記憶しているのですが・・

平坦地の一角にエノコログサと思しき植物からなる草叢があり、歩み寄って確認するとか
なり草丈があるので、別の種かもしれません。果穂の長さが10cmほどもありそうなので、
これがアキノエノコログサなのでしょうか。

                               二枚とも2022.9.3撮影

イネ科の植物図鑑をめくってアキノエノコログサを見ると、草丈が50~100cmと大型で、
花穂が長く先が垂れ下がる、とあります。まさにそのような草姿ですから、アキノエノコ
ログサと思われ、花期もエノコログサより遅く、8月下旬頃からよく目につくようになる
と解説されています。

道端に生えたエノコログサは、既に黄褐色に色付いていて、種子をこぼしつつありますか
ら、アキノエノコログサは半月以上花期が遅いことになります。
よって、写真の植物はアキノエノコログサで間違いないでしょう。

                                   2022.9.3撮影

イネ科エノコログサ属の1年草で、北海道~九州に分布する。草丈は50~100cm。
日当たりのよい空地や耕作地周辺に自生、肥沃な土壌を好む。
和名の由来は、エノコログサより花期がやや遅く、初秋の頃から咲き始めることによる。
茎の基部は分けつして叢生し、エノコログサよりも壮大になる。
葉は広線形で長さ30~40cm、葉の表面にやや紫色を帯びた毛が密生することが多いもの
の、無毛のこともある。葉鞘の縁は有毛。葉舌は毛状。
花期は8〜9月、穂状花序は長さ5~20cmの円柱形で、穂が長くなると先が垂れる。
小穂はエノコログサより大きく、長さ3mmの卵形。
第1苞頴は5脈があり、長さ1.5mmほど。第2苞頴は7脈があって長さ2.5mmほど、小穂
よりやや短く護頴の先が見える。小穂の基部の剛毛(総苞毛)は普通緑色で、紫色を帯びるこ
とも多い。果実は長さ2mmほどの広卵形。



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