里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヤマツツジの紅葉

2017-02-04 | 日記
気仙沼市南西部の田束山頂一帯はツツジ園のようで、群生するヤマツツジの間を
縫うように遊歩道が設けられています。標高512mの低山ではありますが、平地より
は冷えるのでしょう。既に多くのヤマツツジが枯葉色になっていました。
それでも園路を廻ってみると、深紅の紅葉があちこちに残っていました。




                             二枚とも2016.11.5撮影

低山の山頂付近や尾根筋の雑木林内を歩くと、林床には細いヤマツツジが這うかの
ように生えています。日当たりを好むヤマツツジですから、他の中高木の陰で日射しが
得られない場合は、細々と生き続け花も僅かしか咲かせません。
それが樹木伐採や公園化などで日が当たるようになると、一斉に生長し始め大群生地
が出現するわけです。それを整備して公園化したのが気仙沼市で、ここ田束山や
徳仙丈山のヤマツツジが有名ですね。


                                 2016.11.5撮影

ツツジ科ツツジ属の半常緑広葉樹で、樹高1~3mの低木。
北海道~九州に分布し、丘陵から山地の、日当たりのよい林縁や明るい林内に
自生する。特に乾燥気味の尾根筋や斜面に多く、酸性土壌を好む。
地際から多くの枝を分け、樹皮は灰褐色~灰黒色で、成木では縦に割れ目が入る。
葉は互生し、枝の先端に輪生状に付く。春に出て秋に落葉する春葉と、夏から秋に出る
夏葉とがあり、夏葉の多くは越冬する。
春葉の葉身は楕円形で長さ3~5cm、幅1~3cm、先端は尖り、基部は楔形。
夏葉は春葉よりも小さい。
花期は4~6月、花は直径3~5cm、漏斗状で5中裂し、上裂片に濃い斑点がある。
花色は淡紅色~朱紅色まで変化がある。雄しべは5個。花糸の下部に棘状の短毛が
あり、子房には白色の長毛が密生する。萼や花柄には扁平な白毛がある。
萼片は三角状楕円形で長さ1.5~3mm。花柄は長さ5~20mm。
果実は蒴果で、長さ8~13mmの卵形。



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