里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ブタナのロゼット葉

2017-02-16 | 日記
大崎市鹿島台の大迫地区、丘陵地の狭間を流れる小川沿いで、町道や農道を
歩きながらブタナのロゼット葉を探してみました。
5~6月にこの辺りを歩くと、畦道や道路沿いに丈の高いタンポポのような花が
群れ咲くのを見ていますから、今の時季なら、ロゼット葉を開いているだろうと推測
して訪れたものです。




                             二枚とも2017.2.14撮影

私が車を置いたのは学童農園の駐車場です。
駐車スペースは砂利敷きで、周囲には芝生状に草が蔓延っています。
ロゼット葉なら芝生状の草地に生えているかも知れないと、周囲をほんの数メートル歩
いただけで見つかりました。
緑のロゼット葉が、地面に張り付くかのように点々と生えています。

フランスではブタが好んで食べることから、「ブタのサラダ」と呼ばれていたようで、
これを直訳したのが標準和名のブタナになったようです。
地方によっては人も食べるようです。日本でも試食した人がいるようで、若い葉っぱは
意外とやわらかく、苦味も少なく、けっこういけるそうです。


                                2017.2.14撮影


                                 2016.5.25撮影

キク科エゾコウゾリナ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
昭和初期に北海道で侵入が確認され、現在ではほぼ全国に広がっている。
草地や土手、道端や耕作地周辺に群生している。
葉はタンポポ似の根生葉で、長さ6~11cm、羽状に深裂することが多い。
両面に黄褐色の硬い毛を密生する。
花期は5~6月が中心だが、10月頃まで長期にわたって咲き続ける。
花茎は30~50cmで、1~3本の枝を分け、枝先にタンポポ似の頭花を付ける。
頭花の直径は3~4cm、総苞片はほぼ3列で直立、背面に白色の毛が1列に生える.
舌状花のみからなり、花冠の先は浅く5つに裂ける。
果実は痩果で、微細な突起を密生し、先は長い嘴状に伸びる。
冠毛は羽状に分かれる。


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