里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オオニワゼキショウ 林道端

2021-05-31 | 日記

登米市東和町米川地区北東部、なだらかな山地頂稜部の林道を北へ2~3km行くと、ゆる
やかに坂を上って行きます。道の路肩には丈の低い草が疎らに生えていますが、その中に
紫色の小花が点々と咲いています。これはニワゼキショウでしょうか、或いはよく似たオ
オニワゼキショウかも知れません。細部を見比べてみましょう。

写真の花は青く写ってしまいましたが、実際の色は紫色で濃色の条線が入っています。
設定を変えて10枚ほども取ってみましたが、全て青花になってしまいました。
私のカメラの悪しき特性と思われます。

                              二枚とも2021.5.25撮影

ニワゼキショウは花の中心部にある、濃紅紫色の部分がやや広く、オオニワゼキショウは
この部分が狭く目立ちません。私の写真の花には濃紅紫色の部分がほとんど認められない
ので、オオニワゼキショウということになります。

この花は北アメリカ原産の帰化植物ですから、都市の公園や空地に生えているのなら判り
ますが、こんな山奥の林道端に、どのような経路で入り込んだのでしょう ? 
50mほどの範囲の林道端や、木材置場跡などの砂利部分に、数千株が群生しています。
林業機械や運搬トラックに、種子が付着していたのでしょうか。
或いは敷かれた砂利の中に、種子が混入していたのかも知れませんね。

下にニワゼキショウの白花の記事を貼り付けます。他に紫色の花もあります。

https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/22e3885c0a1fb312dcebf1e39be5eb87

                              二枚とも2021.5.25撮影

アヤメ科ニワゼキショウ属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。草丈は20〜30cm。
明治20年頃に観賞用に導入され、現在では道端や、公園の芝生などに生えている。
葉は地際から束生し、幅5mmほどの剣状葉で、二つ折りになり茎を抱く。
茎は扁平で細く、基部で分枝して高さ20~30cmになる。直立せず、やや倒れ気味のものが多い。
花期は5~6月、枝先に細い花柄を出して、直径10mm ほどの花を付ける。花被片は6個、淡い
青紫色で紫色の筋があり、基部は黄色。花被片裏面の紫色の筋は目立たない。
雄しべは3個、雌しべは1個で花柱は3裂する。子房下位。
果実は蒴果で、直径5mmほどの球形。紫褐色で、熟すと3裂する。 



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