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里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

エゾユズリハ 杉林内に自生

2020-04-17 | 日記

大和町吉田地区西部、杉林奥の作業道を歩いていると、アオキがこんもりと茂っているの
をよく見かけます。特に珍しい樹木ではないので素通りしていましたが、その中に枝ぶりの
違う常緑の低木が混じっているのに気づきました。
傍で観察すると、葉柄が赤みを帯びているのでユズリハの仲間でしょうか・・たしか多雪地
に分布するタイプがあったような ?

                              二枚とも2020.4.9撮影

樹木図鑑等で調べると、ユズリハにはエゾユズリハという変種があり、北海道~本州の多雪
地域に分布しているようです。樹高が1mほどと低く、株立ち状の樹形になるとありますか
ら、まさにこの種のことでしょう。一旦気付くと、あちこちに低く茂みをなしているのを、
目にするようになります。帰りの車道沿いでは、杉林の縁近くにけっこう生えていました。
奥羽山系の多雪地を踏査する際には注目して、花や実を撮ってみたいものです。

                                  2020.4.9撮影

ユズリハ科ユズリハ属の常緑広葉樹で、樹高1.5mほどの低木。雌雄異株。
北海道~本州の日本海側(多雪地)に分布し、低地~山地の林内や林縁などに自生する。
幹は下部から分岐して叢生し、枝が粘り強くてしなる。
葉は対生し、枝先に密に集まってつく。葉身は長楕円形で長さ 9~15cm、先端はやや尖る。
基部はやや鈍形。全縁で大きく波打つ。側脈は8~10対。
葉質は薄く、表面は緑色で光沢があり、裏面は緑白色。両面とも無毛。葉柄は1.5~4cmで、
紅色を帯びる。 若い枝は紅色で無毛。
花期は5~6月。前年枝の葉腋から総状花序をだし、花弁や萼のない紫褐色の小さい花を付
ける。果実は核果。卵状楕円形で長さ0.8~0.9cm、9~10月に紫黒色に熟す。

 

 


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