気仙沼市本吉町馬籠地区西部、山間の集落道を歩いていると、南側の杉林近くの落葉樹の
梢に、緑褐色のボール状のものが付いているのが見えます。
遠目ながらヤドリギのように思われ、耕作放棄地の枯草を掻き分けて樹下まで行くと、思った
とおりヤドリギで、隣り合った2本の木に1株ずつ着生しています。
宿主の木はコナラでしょね。
二枚とも2019.1.15撮影
樹木図鑑によるとヤドリギの果実は晩秋に熟して、冬場に野鳥が啄ばむそうです。
雌雄異株ですから雌株にしか実は生りませんが、直径7mmほどでイクラ(魚卵)に似たよう
な実が生るようです。低い位置に着生していれば撮影できるのですが・・・
キレンジャク、ヒヨドリなどの野鳥がこの実を食べて、種子を運ぶのだそうです。
実の中には種子が1個入っていて、透明な粘着性の果肉に包まれています。これを野鳥
が食べますが、種子は消化されずに糞といっしょに排泄されます。ところが種子の周りの
粘着質(ビシン)が鳥の排出腔にくっついたまま、糸を引いて垂れ下がるのだそうです。
野鳥はそれが邪魔なため、木の枝でおしりをこすって種を離します。
枝にこすりつけられてくっついたヤドリギの種は、樹皮内に寄生根をのばして成長する、
という仕組みのようです。
〈野草閑話 ヤドリギ:果実より〉
2019.1.15撮影
ヤドリギ科ヤドリギ属の常緑小低木で、北海道~九州に分布し、枝の長さは50〜80cm。
落葉広葉樹のコナラ、ミズナラ、クリ、エノキ、ケヤキ、ブナ、などに半寄生する。
宿主の枝に食い込んだ寄生根から水分や養分を吸うが、葉緑素を持ち自ら光合成をする。
枝は丸く緑色で、二叉分枝を繰り返して広がり、ほぼ球形に茂る。雌雄異種。
葉は対生し、葉身は倒披針形~へら形で長さ2〜8cm、先は円頭、基部はくさび形。
葉柄は無い。全縁で葉質は厚い革質、両面とも無毛。
花期は2〜3月。枝先に淡黄色の小花を通常3個ずつ付ける。花被は鐘形で4裂し、質が厚い。
雄花の雄しべは花糸がなく、葯は花被裂片につく。雌花には雌しべが1本ある。
果実は液果。直径6~8mmの球形で、10〜12月に淡黄色に熟す。これを野鳥が食べるが、
種子の周りの粘着質部分は消化されずに糞といっしょに排泄され、木の枝にくっつく。
種はそこから寄生根をのばして成長する。
梢に、緑褐色のボール状のものが付いているのが見えます。
遠目ながらヤドリギのように思われ、耕作放棄地の枯草を掻き分けて樹下まで行くと、思った
とおりヤドリギで、隣り合った2本の木に1株ずつ着生しています。
宿主の木はコナラでしょね。
二枚とも2019.1.15撮影
樹木図鑑によるとヤドリギの果実は晩秋に熟して、冬場に野鳥が啄ばむそうです。
雌雄異株ですから雌株にしか実は生りませんが、直径7mmほどでイクラ(魚卵)に似たよう
な実が生るようです。低い位置に着生していれば撮影できるのですが・・・
キレンジャク、ヒヨドリなどの野鳥がこの実を食べて、種子を運ぶのだそうです。
実の中には種子が1個入っていて、透明な粘着性の果肉に包まれています。これを野鳥
が食べますが、種子は消化されずに糞といっしょに排泄されます。ところが種子の周りの
粘着質(ビシン)が鳥の排出腔にくっついたまま、糸を引いて垂れ下がるのだそうです。
野鳥はそれが邪魔なため、木の枝でおしりをこすって種を離します。
枝にこすりつけられてくっついたヤドリギの種は、樹皮内に寄生根をのばして成長する、
という仕組みのようです。
〈野草閑話 ヤドリギ:果実より〉
2019.1.15撮影
ヤドリギ科ヤドリギ属の常緑小低木で、北海道~九州に分布し、枝の長さは50〜80cm。
落葉広葉樹のコナラ、ミズナラ、クリ、エノキ、ケヤキ、ブナ、などに半寄生する。
宿主の枝に食い込んだ寄生根から水分や養分を吸うが、葉緑素を持ち自ら光合成をする。
枝は丸く緑色で、二叉分枝を繰り返して広がり、ほぼ球形に茂る。雌雄異種。
葉は対生し、葉身は倒披針形~へら形で長さ2〜8cm、先は円頭、基部はくさび形。
葉柄は無い。全縁で葉質は厚い革質、両面とも無毛。
花期は2〜3月。枝先に淡黄色の小花を通常3個ずつ付ける。花被は鐘形で4裂し、質が厚い。
雄花の雄しべは花糸がなく、葯は花被裂片につく。雌花には雌しべが1本ある。
果実は液果。直径6~8mmの球形で、10〜12月に淡黄色に熟す。これを野鳥が食べるが、
種子の周りの粘着質部分は消化されずに糞といっしょに排泄され、木の枝にくっつく。
種はそこから寄生根をのばして成長する。
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