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里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ツチカブリ 白いキノコ

2017-09-09 | 日記
南三陸町戸倉地区の南部、標高400mほどの山地の尾根筋に平坦部があり、
そこに不規則な凹凸があって、腐葉土表面が乱れています。
よく見ると、凸状の盛り上がりの一部から白いものが見えます。
ひょっとしてキノコかしら ? 腐葉土をそうっと除けると、白いキノコの傘が
現れました。その周囲には、腐葉土を被った状態で、30本以上が群生しています。
発生の状態から、ツチカブリというキノコかも知れませんね。
帰宅後にキノコ図鑑と照合してみましょう。




                         二枚とも2017.9.4撮影

各部を見比べると、中央が窪んだ饅頭形、傘の表面に粘性なし、色は白色で黄褐色
のしみがある、傘の裏のひだは極めて密、などの特徴が合致しますからツチカブリ
で間違いないでしょう。

このキノコは極めて辛いのだそうです。
それで「食用に不適」、或いは「毒」と記されている記事もありますが、大量に食し
続けなければ害はないようです。キノコを小さく刻み、十分に水にさらして強い
刺激性を持つ乳液を洗い流せば、食用にできるようです。
ゴマ油のような沸点の高い油で十分に炒めれば、辛味は消えるようです。
ただ、付着した土や落葉を洗い流すのが大変だし、手をかけてまで食べるキノコ
でもなさそうです。


                             2017.9.4撮影

ベニタケ科チチタケ属のキノコで、広葉樹林~各種林内の地上に発生する。
発生時季は夏~秋。傘に土を載せた状態で発生することがあるので、ツチカブリ
の名が付いた。ツチモグリ、ジワリなどの別名がある。
傘は直径5~14cm、中央が窪む饅頭形~漏斗形。表面に粘性のヌメリはなく、
ときに小じわがあり、白色に淡黄色~黄土色~黄褐色のしみが出る。
柄は長さ3~9cm、直径1~2cm、円柱形~下部やや細くなり、中実。
ひだは白色~乳白色、極めて密につき、垂生、叉状分岐がある。
肉は白色で脆く、強い辛味があり、無臭。傷つくと白汁が出て、乳白色になるが、
青色は帯びない。胞子紋は白色~乳白色。胞子は無色。


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