昨年の6月初旬、ヤマボウシの花を観察すべく訪れた山中で、偶然ヒメシャガの
株を見つけたものの、既に花が終わった後でした。それでも草薮の中には花がらを
付けた株も残されており、そこから花の盛りは五月の中旬だったであろうと推測し、
今回は時期を見計らって訪れてみました。
仙台市泉区の北西部、標高300mほどの山中に、地図に記載されていない樹木伐採用の
作業道が何本も開削されています。開削から5~6年は経っているようで、既に草薮に
なったり幼木が茂り始めたりで、徒歩以外の通行は難しい状況です。
地形図にプロットしたヒメシャガの自生地にたどり着くと、まさに花の盛りで、
作業道や周辺の伐採跡地に何百と群れ咲いていました。
二枚とも2016.5.14撮影
実は、ヒメシャガは森の中とか北向きの斜面など、日陰から半日陰に自生している
ものと、長い間思い込んでいたんですね。以前丸森町で観察したヒメシャガは、北向き
の林道法面とか、沢近くの潅木が茂った斜面に自生していましたからね。
ところがこの自生地は日当たりの良い伐採跡地で、さらに赤土が露出したような
作業道の路肩や法面に生えているのです。
念のため近くの雑木林内を確認すると、稀に点在している程度ですから、明らかに
伐採跡地を好んで生えているようなのです。不思議ですねぇ・・・
今回は時間の制約もあり、背後の小高い山を調べられなかったのが心残りです。
2016.5.14撮影
アヤメ科アヤメ属の多年草で、北海道南部~九州北部に分布する。
多くの都府県で絶滅危惧種に指定、宮城県でも準絶滅危惧種に指定されている。
山地の斜面や岩場など、やや乾いた場所に自生し、草丈は15~30cm。
地下茎は横に這ってよく分枝し、細長い葉を叢生する。
葉は剣形で、長さ20~40cm、幅5~15mm、質は薄く、腰が無いので先が垂れる。
葉表に光沢がなく、葉脈は明瞭。
花期は5~6月で、高さ15~30㎝の花茎を伸ばし、頂部に2~3個の花を咲かせる。
花は淡青紫色~白色で直径4~5cm。外花被片3個の中央部は白色を帯び、濃色の
筋斑紋が入り、とさか状突起が付く。内花被片3個は幅がやや狭く、斑紋がない。
花柱上部は3裂して花弁状、裏面に雄しべが張り付く。
果実は蒴果で、直径8mmほどの球形。
株を見つけたものの、既に花が終わった後でした。それでも草薮の中には花がらを
付けた株も残されており、そこから花の盛りは五月の中旬だったであろうと推測し、
今回は時期を見計らって訪れてみました。
仙台市泉区の北西部、標高300mほどの山中に、地図に記載されていない樹木伐採用の
作業道が何本も開削されています。開削から5~6年は経っているようで、既に草薮に
なったり幼木が茂り始めたりで、徒歩以外の通行は難しい状況です。
地形図にプロットしたヒメシャガの自生地にたどり着くと、まさに花の盛りで、
作業道や周辺の伐採跡地に何百と群れ咲いていました。
二枚とも2016.5.14撮影
実は、ヒメシャガは森の中とか北向きの斜面など、日陰から半日陰に自生している
ものと、長い間思い込んでいたんですね。以前丸森町で観察したヒメシャガは、北向き
の林道法面とか、沢近くの潅木が茂った斜面に自生していましたからね。
ところがこの自生地は日当たりの良い伐採跡地で、さらに赤土が露出したような
作業道の路肩や法面に生えているのです。
念のため近くの雑木林内を確認すると、稀に点在している程度ですから、明らかに
伐採跡地を好んで生えているようなのです。不思議ですねぇ・・・
今回は時間の制約もあり、背後の小高い山を調べられなかったのが心残りです。
2016.5.14撮影
アヤメ科アヤメ属の多年草で、北海道南部~九州北部に分布する。
多くの都府県で絶滅危惧種に指定、宮城県でも準絶滅危惧種に指定されている。
山地の斜面や岩場など、やや乾いた場所に自生し、草丈は15~30cm。
地下茎は横に這ってよく分枝し、細長い葉を叢生する。
葉は剣形で、長さ20~40cm、幅5~15mm、質は薄く、腰が無いので先が垂れる。
葉表に光沢がなく、葉脈は明瞭。
花期は5~6月で、高さ15~30㎝の花茎を伸ばし、頂部に2~3個の花を咲かせる。
花は淡青紫色~白色で直径4~5cm。外花被片3個の中央部は白色を帯び、濃色の
筋斑紋が入り、とさか状突起が付く。内花被片3個は幅がやや狭く、斑紋がない。
花柱上部は3裂して花弁状、裏面に雄しべが張り付く。
果実は蒴果で、直径8mmほどの球形。
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