“忘れられた日本人”
(3)無名の人が語りだす 宮本常一
宮本常一が光を当てようとするのは常に「無名の人」。
文字を知らない庶民や業績を残したことがない人々ら歴史の片隅に追いやられた人たちが、彼の手で鮮やかに描かれる。
従来の歴史学では、庶民はいつも支配者から搾取され反抗のみを繰り返してきた、貧困で惨めな存在として描かれてきた。
しかし、「大きな歴史」は、文字によって記録に残されていない「小さな歴史」によってこそ成り立っていることを私たちは忘れてしまっていると宮本はいう。
第三回では、宮本常一の「無名の人」に関する聞き書き、論考から、私たちが「進歩」の名のもとに切り捨ててきた「もうひとつの日本人たち」に迫っていく。
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