名著「千の顔をもつ英雄」ジョーゼフ・キャンベル
第1回 神話の基本構造「行きて帰りし物語」
世界中の神話には、「出立→イニシエーション→帰還」という共通構造が見出される。
主人公の英雄は、何者かの召命を受け異世界への冒険の旅へと旅立つ。
異世界で、英雄はさまざまな試練に直面しながらも、それらを乗り越え、大いなる秘宝や自分にとってかけがえのないパートナーを得る。
-最後に英雄は、自らが得たものを携え、さまざまな障害を振り払いながら、現実世界に帰還。
その世界に豊かな実りや変化をもたらす。
なぜ神話はこうした普遍的構造もつのか。
それは、私たちの精神の成長も全く同じプロセスを経るからだとキャンベルはいう。
第一回は、神話学者キャンベルがどのようにして神話の普遍的構造を分析したかを明らかにしながら、私たち現代人が「神話の知恵」から何を受け取ればよいかを考えていく。
Soundtrack - C'era Una Volta in America
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