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アイアンロード (鉄の道) 2020.2.20 「29」

2024-08-24 10:35:27 | 歴史

アイアンロード (鉄の道) 2020.2.20

シリーズ「鉄の利用:人類の遥かなる営み(6)」【鉄器時代の幕開けと世界的な伝播】(改訂版) | 立命館大学機友会

いま、あのシルクロードより古い「文明の道」が姿を現し始めている。

それは、現代社会に欠かせない「鉄」を伝えた道。

西アジアから日本列島にいたるその道は、「アイアンロード」と名づけられた。

このルートに沿うようにユーラシア各地の大草原や山岳地帯などで進む発掘調査からは、

謎にみちていた古代国家の実像が次々と明らかになり、エジプトやギリシャなど、

いわばメインストリームの古代文明とは異なる“未知の世界史”が浮かび上がっている。
また、これまで武器を中心に考えられてきた古代の鉄の役割が、時代が進むなかで次々と広がっていった事実も分かってきた。

鉄は和平を促す“交渉品”となり、異文明を結ぶ“交易品”となり、馬具を生んで“移動革命”をもたらし、

工具として“芸術革命”を導き、農具となって“生産革命”を起こしていた。

鉄は、武器による「征服と破壊」の一方で、「融和と建設」の主役でもあったのだ。

アイアンロードの軌跡は、トルコの中央アナトリア地方を出発点として、

ヒッタイト、スキタイへ受け継がれ、ユーラシア大陸を横切るように東アジアへ行き、二つに分かれます。

そして匈奴、中国の漢へと伝わっていくものでした。

日本へは、漢から朝鮮半島のルートによって伝わっています。

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スキタイ(希: Σκύθαι (Skythai), 羅: Scythae)は ユーラシアでは紀元前9世紀〜紀元後4世紀にかけて、

中央アジアのソグディアナでは紀元後12世紀までの活動の記録が見えるイラン系遊牧騎馬民族および遊牧国家である

 

 

 

 

 

 

カマン・カレホユック遺跡(トルコ)では世界最古の鉄器が発見されている

2009年には紀元前2100~1950年頃のものとされる「世界最古の鉄器発見」のニュースが世界中を駆け巡りました。

また、2017年には世界最古級とされる鉄の塊が発見され注目を集めました。

見つかったのは直径約3センチの酸化鉄を多く含む分銅形をした塊で、

1986年から調査を続けている「中近東文化センター アナトリア考古学研究所」所長の大村 幸弘氏が紀元前2250~2500年の地層から発見しました。

カマン・鉄

ヒッタイトは、インド・ヨーロッパ語族のヒッタイト語を話し、紀元前15世紀頃アナトリア半島に王国を築いた民族、またはこの民族が建国したヒッタイト帝国を指す。

なお、民族としてのヒッタイトは、ヒッタイト人と表記されることもある。

他の民族が青銅器しか作れなかった時代に、高度な製鉄技術によりメソポタミアを征服した。

 

アッシリア(Assyria)は現在のイラク北部を占める地域、またはそこに興った王国。

 

 

   

世界史 索引

歴史に辿る 「自分とは何か」考古学者 大村幸弘 「68」 

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8 コメント

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マルテンサイト千年ものづくりイノベーション (サムライグローバル鉄の道)
2024-08-24 01:08:00
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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神はサイコロ遊びをする (金融エンジニア)
2024-09-04 21:41:25
航空機事故なんかで原因究明のためブラックボックスという言葉が出てくるが、最近はボイスレコーダとかフライトレコーダーという言葉のほうが多い。AIの場合、原因が完全には解明できないことをブラックボックス問題といっているようですね。これがDX投資に二の足を踏んでいる元凶とする向きもある。しかし、ここでいわれている「材料物理数学再武装」は単純であれば原理への分解は可能で、逆に個々の原理を関数とし、それがどのように接合されるべきかを解説している稀有の名著だと思う。
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国学の再興 (プラズマダッシュ)
2024-09-05 19:23:51
一神教はユダヤ教をその祖とし、キリスト教、イスラム教が汎民族性によってその勢力を拡大させたが、その一神教の純粋性をもっとも保持し続けたのは後にできたイスラム教であった。今の科学技術文明の母体となったキリスト教は多神教的要素を取り入れ例えばルネサンスなどにより古代地中海世界の哲学なども触媒となり宗教から科学が独立するまでになった。一方でキリスト教圏内でも科学と宗教をむしろ融合しようとする働きにより、帝国主義がうまれた。宗教から正当化された植民地戦争は科学技術の壮大な実験場となり、この好循環により科学と宗教を融合させようというのである。その影響により非キリスト教圏で起きたのが日本の明治維新という現象である。この日本全土を均質化した市場原理社会する近代資本主義のスタートとされる明治維新は欧米などの一神教国が始めた帝国主義的な植民地拡張競争に危機感を覚えたサムライたちが自らの階級を破壊するといった、かなり独創的な革命でフランス革命、ピューリタン革命、ロシア革命、アメリカ独立戦争にはないユニークさというものが”革命”ではなく”維新”と呼んできたのは間違いない。しかしその中身は「革命」いや「大革命」とでもよべるべきものではないだろうか。
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やくものこころ (グリーンスチール)
2024-09-07 04:56:00
「材料物理数学再武装」ってプロテリアル(旧日立金属)でSLD-MAGICという高性能特殊鋼を発明され、島根大学元客員教授でもある久保田邦親博士の理論で、産業界では結構有名な方ですね。最近では、KPI競合モデルという広い意味でいうと部門や指標の相互作用を計算する話をFacebookで見かけました。ストライベック曲線(材料科学領域、潤滑機素設計、潤滑油分野)から国富論や人工知能(AI、DX)の基礎まで与える関数接合論というものがその原典のようです。詳しくはネット上で材料物理数学再武装という大学の講義資料に載っているので興味があれば検索してみてもいいかと思います。
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名こそ惜しけれ (山陰やくものみち)
2024-09-10 19:00:30
島根県安来市にある和鋼博物館は故司馬遼太郎氏も言っていたように日本の鉄鋼産業の成り立ちを考える上でとても重要で全国的な近代資本主義のスタートである明治維新以前からのものであり、サムライの魂である日本刀の原料となる玉鋼が少量ではあるがこの地域をふくむ鉄の道文化圏で今でもおこなわれているのは興味深い。最近ではアニメ鬼滅の刃で有名になった奇岩、巨大割石も見ることができる。
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やり抜く力アスリート (サイアロン軸受関係)
2024-09-11 00:35:47
やくもというと、スサノオノミコトの和歌が思い出されますね。そういえば路線上にある安来市は出雲国風土記によるとこのヤスギというのはスサノオが命名したらしいですね。ここらあたりは日本遺産にもなった鉄の道文化圏というものがあり、たたら製鉄に関する博物館があったり、NHKなどでもたまにやっている日本刀の原料となる玉鋼をつくっているところもあるようですね。そういうわけで刀鍛冶の聖地として最近ではアニメ鬼滅の刃の関係で、日本刀でスパッと割ったような奇岩、巨大割石などもインバウンド観光の盛り上がりとともに有名になりつつあるようです。
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くもりなき眼 (もののけ姫ファン)
2024-09-16 01:12:10
それにしても古事記はすごいよな。ドイツの哲学者ニーチェが「神は死んだ」といったそれよりも千年も前にイザナミ神についてそうかいてある。この神おかげでたくさんの神々を生まれたので日本神話は多神教になったともいえる。八百万の神々が出雲に集まるのは、イザナミの死を弔うためという話も聞いたことがある。そしてそこから古事記の本格的な多神教の神話の世界が広がってゆくのである。
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エンジンリスペクト (抜刀隊)
2024-09-16 01:15:54
日本が大東亜戦争を戦った理由、それは自存自衛とアジアの解放に他なりません。戦後、タイ王国のククリット・プラモード首相は、

 「日本のおかげで、アジアの諸国は全て独立した。日本というお母さんは、難産して母体をそこなったが、生まれた子供はすくすくと育っている。今日東南アジアの諸国民が、米英と対等に話ができるのは、一体誰のおかげであるのか」

 と書き記しています。この言葉が、あの戦争が何であったか、そのすべてを表わしているでしょう。
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