文化大革命50年
・知られざる〈負の連鎖〉 2016.12.28 「291」
文化大革命の加害者・犠牲者は
前期・紅衛兵
中期・造反派
後期・革命委員会
多くの犠牲者を出した。
中国共産党の裏の顔がある。
中国は危機に瀕するとこの顔がでてくる。
多くの歴史で証明されている。
この文化大革命に関心を持ち始めたのは、社会派作家・山崎豊子さんの著書でNHKのテレビドラマにもなった大地の子を読んだ時からでした。
社会主義国家・中華人民共和国のトップに立つ毛沢東が、衰退しつつあった自身の権力の復権を目指すための手段としてスタートさせたもので、
資本家・知識人・地主であれば誰であろうと打倒することで、国民の大半を占める農民や労働者を味方につけたというのが、大地の子を読んで私が感じた文化大革命のイメージでした。
今回の在米中国人による証言では、紅衛兵の暴走から始まり、それに対立する造反派の内部分裂、文化革命委員会の暴走など、
様々な偶然と不運が重なり負の連鎖へと繋がったのだと訴えられています。
しかし、この負の連鎖の本質とは結局何だったのかと言えば、番組の終盤で在米中国人の一人がコメントした言葉がすべてを物語っていると私は思いました。
『学んだことは、権力にただ素直に従うのではなく、ひとりひとりが自分で思考していかなければならないということ』
今の中国政府は文化大革命を否定こそしていますが、その実態は隠蔽したままであり、真摯な反省もまったくなされていません。
中国共産党は相変わらず国民に有無を言わさない絶対的な権力を保持・行使してる上に、市場経済との共存というさらに大きな大きな矛盾を抱えています。
格差拡大・汚職蔓延・環境破壊はとどまるところを知らず、日本をはじめとする近隣諸国にとっては、
いつ爆発するかもしれないやっかいなダイナマイトがすぐ側に置いてあるような心持が続くばかりです。
天安門事件で亡くなった方々や、中国国内外に潜在する多くの民主運動活動家の皆さんは気の毒で、彼らには本当に申し訳ないのですが、
自分が民主主義国家に生まれてそこで過ごすことができる幸運を思わずにはいられません。
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