100分de名著 「ペスト」
第3回 それぞれの闘い
予審判事オトン氏の幼子に対して試される「血清」。
しかし、それは病状を改善させるどころか苦悶の中での死をもたらした。
罪なき子どもの死に直面した神父パヌルーの心は大きく動揺。
神を信じないという医師リウーは彼に対し「罪なき子どもが死ぬような世界を自分は愛せない。私はそれと闘い続ける」と宣言。
それを受け、パヌルーは異端すれすれの思想を人々の前で表明、リウーたちと信条を超えて助け合うことを確認する。
一方、リウーの友人タルーは、若き日の挫折から抱き続けた罪悪感を告白し、「神によらずして聖者たりうるか」を自らに課すという信条を吐露する。
第三回は、それぞれの闘いを通して、人は「神」という存在なしに倫理を貫き人間の尊厳を守り続けることができるのか…というカミュの根源的な問いについて考える。
Once upon a time in America e
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