早いもので母が亡くなってから、来月で一年経ちます。
来月は墓前でささやかに親戚と兄弟夫婦で法要を行います。
本当に月日の経つのは早いですね。
母の看病をしながら過ごした3ヶ月の思い出はまだはっきりと思い出すことが出来ます。
そして息を引き取る数日間のことも昨日のことのようにはっきりと憶えています。
死を覚悟した母、痛みに耐え、苦しみに耐え、人はこんなにも強くそして安らかに
逝くことが出来るなんて、と不思議に思いながらその姿を看取りました。
母にとっては不十分だったかもしれませんが、子供として出来る限りのことは
してあげたと思っています・・・・・?。
だから、そんなに後悔の念はありません。
ふと思い出すと、天気のいい日の午後、娘と3人で近くの公園をゆっくり
3時間程かけて散歩しました。
この時の母は自分で歩くことは出来なくなっていて娘が車いすを押しての散歩でした。
遠くから写真を撮ろうと思い、2人から離れファインダーを覗いているとなにやら
楽しそうに娘と話しながら私に近づいてきました。
母はその時、間もなく来るであろう死の訪れを感じていたはず、娘も日に日に
具合が悪くなる母を見て余命の短さを感じたはずでした。
でも、ぽかぽか陽気の中、一瞬“そんなことどうでも良いじゃないか”この瞬間が
何にも代え難い大切な時間であり、二度と経験できないことかもしれない、
”この短すぎる一瞬を大切にしたい”と思いました。
その時の嬉しそうな母の顔、娘のはしゃぐ姿が思い出されます。
また、車いすに座りながら子供のようにアイスクリームをペロペロ食べていた母、
そういう姿を見ると私がこの母を死ぬまで守らなければならないと感じました。
それから2週間後母は星になりました、そんなことがあったのを思い出します。
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