ミズナラやホオノキの木立の中のお宅に
おじゃましました。陽射しは強いのに、家の中はとっても涼しくて、風にのって少しいぶった香りが、気持ちを落ち着かせてくれました。
ホオズキ、タカキビ、タカノツメ。眺めの先には青い花。ヒグラシの声。紫陽花から桔梗、ナデシコへと季節はうつり
軒先から見上げるとアキアカネの群れ。ひとあし早く秋の気配。
黒光りする柱、
板の間は、ひんやり。
畳に座って冷たい玄米茶をいただきました。
ボルトも釘も使わずに建てられたお家。静かに呼吸をしているようでした。
どうやってこんなに太い柱や梁を持ち上げて棟上げしたんだろう。
大黒柱が見当たらない構造で地震や台風の大きな力がゆるやかに微動して対応する合掌梁と屋根の構造のふしぎ。