素振りブログ。

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百田さんの作品「モンスター」から考えるに

2020年07月04日 00時00分00秒 | 日記
コロナによる外出自粛の影響で不眠症になり。
寝られないからと、小説を執筆することを再開し、ついには小説投稿サイトに投稿するようになってしまったわけですけど。

やっぱ、書くからには読者欲しいし、感想も欲しいわ。
でも、それを大っぴらに主張するのは下品だから、やりたくないしなぁ。

特に再開直後よりは、今書いてる作品の方がこなれ具合は上がってると思うんだよね。
作者目線ですけどさ。

こういうときに思い出すのが、百田尚樹さんの作品「モンスター」なんですけど。

百田さんというと、なんか「あの愛国作家か」「右翼か」とか、いらぬレッテル貼りされがちですけどさ。
別に百田さんの作品「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」「カエルの楽園」だけじゃないんで。

むしろ私は、その他の作品の方が好きですわ。

「モンスター」はそのひとつ。
内容は「生まれつきメチャメチャ不細工な女が、美容整形によって人生を変える」というもので。
前半は見た目の悪さによって正当に評価されない苦しみ、後半は整形で美女になり、そのせいで人生イージーモードになる(ある意味)理不尽さ。
それを描く話で、読後感は非常に胸糞悪いです。でも、そこがいい。

でね、読者に関する話なんですけどさ。

作中で、潰れかけの洋食屋に、主人公の女(整形美女)が入店するシーンがありまして。

最初、全くの気まぐれだった、というか、洋食屋だとすら分からなくて。
偶然、看板に気づいて「あ、ここ洋食屋なんだ」と分かり、逆に「じゃあせっかくだから」と入ってみた。

で、全く期待しないで料理を注文したら、メチャメチャ美味い。

なのに何でこの店。こんな潰れかけ、というか、店主「今日で店を閉めようと思ってます」なのか?

詳しく聞くと

私は元々有名ホテルでコックをしてました。
腕もかなり評価されてまして。
なので、一念発起して、念願の自分の店を出したんです。
でも、全くお客が来なくて。
もう限界だと思うんで、店を閉めるんです。

で、主人公は言うわけですよ。

「あなた、間違ってるわ」

って。

まず、看板が分かりにくい。民家かと思った!

そもそも、店を出したとき宣伝したの?

黙ってても腕さえ良ければお客が来るなんて思わない事ね!
あなたの料理が正当に評価されていたのは、あなたが有名ホテルのコックだったからよ!

で、そこで改心して「ああ、俺が間違っていたんですか」と、主人公に感謝し、彼女が出す予定の洋食屋のコックとして引き抜かれる。
そういうシーンで。

他人に評価されることは、腕の良さが十分条件ではなく必要条件なんだ、って。
それを整形で人生が変わった主人公が言うから感慨深いシーンなんですわ。

そこから考えるに。
読者を増やすには、やっぱ他人の作品で、面白いと思うやつを探して、読んでいくしかないのかな?
で、感想をなるべく書く。
当然、真っ当に。本気で。

そうすればこっちにも興味持ってもらえるかもだし。
そうなれば読者も増えて、読んでもらいやすくなり、感想も貰いやすくなりそうな気がする。

ちぃっと大変だけど、それがやっぱり近道かなぁ?