ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

冬のたんぽぽと冬の蝶

2020-01-07 | 冬の俳句
     


     ふたつ頬よせるごと冬のたんぽぽ


     


     ひと際に冬のたんぽぽ日を集め


たんぽぽは春の季語ですが、今や一年中見られます。真冬に咲き始めるものもあるのです。冬のたんぽぽは春にない詩情があります。ゆるぎなき「冬のたんぽぽ」だと思います。


     


     たんぽぽと語るごとくに冬の黄蝶


     風に飛ぶ紙屑のごと冬の蝶


     冬蝶の息絶へてをり朝の路


     冬蝶や思ひ出はみな美しく


     冬蝶や迷子のごとく五十年


     晩年は帰る郷なく冬の蝶




最新の画像もっと見る