ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

振り向けば誰もゐなくて金木犀

2019-10-19 | 恋の句
     


     


     木犀の香りのなかへ帰りゆく


     木犀や褪せても恋の懐かしく


     遠き日の恋のかをりや金木犀


     懐かしき人の気配や金木犀


     


     湯上りの纏ふ香りや金木犀


     


     木犀の香の誘ひたる旅心


     


     木犀やローカル線の停車の間


     ドア開けば香り入り来る金木犀


     


     木犀に合はせし色の帽子かな


     色合はせ街ゆく帽子金木犀


     木犀の香り沁みゆく老いの肌


     


     歯科出れば歯にかをりたる金木犀