ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

かまきりの哀愁のある背中かな

2019-10-13 | 昆虫俳句
     


     睨まれし大きな腹の蟷螂に


     


     おんぶかまきりの背にのせたる結末


     


     雌を背に獲物貪る大蟷螂


     かまきりの傾ぐ三角頭かな


     かまきりの逆さに見てる世界かな


     かまきりのチェリスト気取り葉をいだく


     飛んで来てかまきり歩く畳かな


     かまきりの尻にはみ出た薄茶翅


     這のぼる子のかまきりの速さかな



     葉の裏に隠るる速さ子かまきり



     かまきりは本当は良いやつなんだ


     かまきりに眼鏡をかけてあげたなら


     かまきりとハイタッチして別れけり







透けし日の放射状なる秋ダリア

2019-10-13 | 恋の句
     


     恋秘めた老いの耀き秋ダリア


     


     思い立ったが吉日の秋ダリア


     


     秋ダリア歯に衣着せずぽんぽんと


     


     秋ダリア迷い込みたる万華鏡




昨日は台風の影響で、朝目が覚めたらもうどしゃ降りでした。風はたいして吹かなかったけど雨量はかなりのものだったでしょう。
一日籠ってCDを聴いていました。久し振りに股旅ものを。「合羽からげてェ~三度笠ァ~ どこを塒ァァァァァァの~渡り鳥ィ~」三波春夫の「雪の渡り鳥」「大利根月夜」から始まり、「旅笠道中」「赤城の子守唄」「旅姿三人男」「勘太郎月夜唄」「忠太郎月夜」「鴛鴦道中」「名月赤城山」「次男坊鴉」「一本刀土俵入り」「お島千太郎旅唄」「浅間の鴉」「赤城しぐれ」「旅鴉」以上16曲入りのCDを繰り返し聴きました。
コーヒーの淹れ方がいつもと違うリズムになっていたと思います。肩に布巾からげて粋に湯を注ぎましたから。