町田樹がリンク上で突然の引退発表 早大大学院へ進学
デイリースポーツ 12月28日(日)21時17分配信
日本スケート連盟は28日、全日本選手権終了後にフィギュア委員会などを開き、15年世界選手権(来年3月・中国、上海)に臨む日本代表を発表したが、代表に選出された町田樹(関大)がリンク上で突然、現役引退を発表。代表辞退を表明した。
「今大会をはじめ、いつもわたくしのことを応援してくださり、ありがとうございます。今回、世界選手権代表発表の場に立つことができたことを光栄に思うと同時に、感謝の気持ちでいっぱいです」と話し始めた。
さらに「私事ではありますが、フィギュアスケート選手としての引退を本日、決断しました。つきましては、世界選手権の代表も辞退させていただきます」と続けた。
今後についても言及。「来年4月より、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士2年制に入学し、研究者を目指したいと思います。自らの力でセカンドキャリアを切り開きたいと思いました。今日、こうして発表できたこと、万感の思いです。新たな道で、ゼロからのスタートで、研究者を目指します。心から、ありがとうございました」と語った。
町田は前日の演技終了後「本当に、スケートから多くのことを学ぶことができた。全てを込めたつもり。悔いはない」と話していた。
最終更新:12月28日(日)21時34分
現役引退発表の町田「今は万感の思い」
スポーツナビ 12月28日(日)22時1分配信
フィギュアスケート男子の町田樹(関西大)が28日、全日本選手権(長野・ビッグハット)での世界選手権代表発表の場で、今大会をもって現役を退くことを発表し、世界選手権の代表を辞退した。今後は早稲田大大学院に進学し、研究者を目指すという。
以下は、会場での町田のコメント。
「みなさん、こんばんは。今回をはじめ、いつも私のことを温かく応援してくださり、本当にありがとうございます。
今日は世界選手権大会の代表発表の場に立つことができたことを光栄に思うと同時に、これまでわたくしを支えてくださった多くの方々に、感謝の思いでいっぱいです。
突然ではありますが、ここで皆様にご報告したいことがございます。わたくしはこの全日本選手権大会をもちまして、現役のフィギュアスケート選手を引退することを決意いたしました。この場をお借りして、正式に発表いたします。つきましては、このたびの世界選手権大会への出場権を辞退したく思います。
来年4月より、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程2年生に入学します。将来は研究者を目指していきたいという強い気持ちを持っております。フィギュアスケートの競技人生を全うし、自らの力で、セカンドキャリアの道を切り開いたこと、そしてそれを今日、皆様にこうして発表できたことに、今は万感の思いでおります。
今後は新たな道でゼロからスタートし、研究者を目指して真摯(しんし)に歩んでいきたいと思いますので、どうぞ静かに見守っていただけましたら幸いです。私からは以上です。本当に心からありがとうございました」
電撃引退の町田樹「晴れやかな気持ち」 自ら持参の紙を読み上げる
デイリースポーツ 12月28日(日)22時16分配信
日本スケート連盟は28日、全日本選手権終了後にフィギュア委員会などを開き、15年世界選手権(来年3月・中国、上海)に臨む日本代表を発表したが、リンク上で代表に選出された町田樹(関大)が突然、現役引退を発表。代表辞退を表明した。
電撃発表後、町田は報道陣の取材に応じ、自ら持参した紙を読み上げた。内容は次のとおり。
「皆様、このたび私はこの全日本選手権大会をもちまして、現役の選手を引退することを決断いたしました。
近年ではスポーツ選手のスポーツキャリア問題が社会問題となるに至っており、JOCも問題解決に向け、アスリートセカンドキャリアサポート事業に取り組んでいるほどです。私も選手引退後のキャリアデザインに苦労した一人です。
しかしながら、周囲の方々のご指導のもと、自分自身でセカンドキャリアへの一歩を踏み出せるよう、競技を続ける傍らで、文武両道を胸にここまで準備をしてまいりました。
実は今シーズン序盤、スケートアメリカに出場するために、シカゴへと出発する直前に、私は早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程2年制の一般入試を受験いたしました。
その合格が発表されたのは、スケートアメリカのショートプログラムが行われる日のことで、文字通り万感の思いで演技をいたしました。
その後もシーズンを通して、私は文武両道を志し、今季のプログラムである『バイオリンと管弦楽のための幻想曲』と、『第9交響曲』の完成を目指して、周囲の方々の心強いご指導のもと、初志貫徹で精進してまいりました。
そして今大会での自分の演技を終えた結果、私は自分の引退を本当に晴れやかな気持ちで、本日12月28日の朝、決断することができました。ご指導頂いている大西コーチにも本日その意志をお伝えしたところです。
約21年間の競技人生でしたが、何も思い残すことなく、誇りを胸に、堂々と競技人生に終止符を打てます。これもひとえに関西大学、国際スケート連盟、および日本スケート連盟、歴代コーチ、歴代振り付け師の先生方をはじめ、周囲の方々のご支援ご指導、また家族の支えがあったからであり、さらに多くのファンの皆様のお心温かい応援があったおかげです。本当に心から感謝を申し上げます。
そして、2015年4月より早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程2年制に入学後は博士課程進学を視野にいれ、将来的には研究者を目指し、一大学院生として精進してまいりたいと強く思っています。
フィギュアスケートをスポーツマネージメントの領域で考察する研究者として、社会から真に必要とされる人材となるべく、真摯に新たな道に歩んでいく所存です。
なお機会を与えて頂ければのお話ではありますが、今後とも研究活動の一環とアイスショー等での演技や創作活動を必要最小限の数の舞台において、経験させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
皆様には今後とも静かに見守っていただけますなら幸いです。重ねて心より御礼申し上げます。ありがとうございました」