地方の疲弊

　今朝の新聞に故郷の駅の改札口から、帰郷した孫達が嬉しそうに祖父の元に駆け寄る写真が掲載されていた。毎年お盆や年末になると、見られる一見微笑ましい光景だが、その裏には地方の実情が隠されてる。
　今地方には若者が就職する企業が少ない。あったとしても大企業から比べると可也の賃金格差があり、都会へとどんどん流失して行く。
　農家では、米価が安くなり農機具代や肥料代を払えば、手元には残らない。商店街では郊外へどんどん出来る大型店に客を奪われシャッター通りと化する。当然後継者は見切りをつけ、都会へと就職して行く。
　両親が歳を取り老いても、就職先が無いから戻って来れない。という悪循環を繰り返してるのだ。
　これからは、地方にどう活気を取り戻すかが政治の大きな課題でないだろうか？
　

決断が遅い！

　ようやく政府が重い腰を上げ、薬害肝炎患者へ一律救済の方針を打ち出した。これも支持率が急降下したため慌てて方針転換したのだが、この所安部内閣の頃からどうも世論の空気が読めず、いつも1歩も２歩も決断が遅れてる。
　安部内閣時の農水産省大臣の罷免にしろ、安部首相の退陣にしろ、今回の薬害肝炎の事にしろ、もっと素早く決断してれば、支持率もそんなに下がらずすんだのに・・・・。
　どうしても政権の中に入ってしまうと面子とか、官僚的な発想に陥ってしむのかな。この政権もそう長くないな！。

欲

　今年の世相を表わす漢字は「偽」だそうだが、爺は「欲」も推したい。「偽」もそもそも人間の「欲」の深さから起きてる事だと思うからだ。
　人間欲があるから、生きていけるし、人類がここまで発展したのも「欲」があるからこそなのだが「欲」も深すぎると儲かれすれば何をしても良いと間違った方向に行ってしまう。
　「勝てば官軍」という言葉もある。勝てばすべてが良しとなってしまう例えだが、競争社会の世の中あらゆる手段をつくして営業成績をあげれば、褒められ、こつこつと法令順守して成績が余り上がらない者は無能呼ばわりされる。
　スポーツ界でも相撲の朝青龍やボクシングの亀田選手のように、強けりゃ良い興行成績が良ければ、マナーやルールを無視しても良いと言うような風潮が横行してしまう。
　これもこれもすべて人間の欲の深さから起きてるのだと思う。爺も性欲はさすが衰えたが、金銭欲や生存欲はまだまだある。これを他山の石として、ほどほどにしたいと思う。
　でも欲がすっかり無くなった時はこの世から姿を消した時かな。

忘年会とカラオケ

忘年会というと、今はカラオケが定番だ。しかしカラオケって不思議だね！歌って！歌って！」と人に強制させておきながら、いざ歌い始めると誰も聞いておらず、酒を飲みながら雑談に夢中か、次に歌うカラオケの曲の歌本を、めっくて選曲中、間奏の間か、歌い終わると拍手喝采！。
皆が注目するのは、うんと音痴で調子ハズレか、プロ級のうんと上手い歌。誰も聞いて居なくても、歌ってる人は自己陶酔に陥って拍手を受けるものなら、次々と歌いだす。
どうやら、カラオケには人をハイテンションにする麻薬に似た中毒症状があるらしい。

大見得厚労大臣と、おとぼけ首相

「最後の一人まで・・・」とか「泥棒は牢屋にぶち込む！」なんてまるで遠山の金さんのような大見得を切って大衆からやんやの喝采を浴びた桝添厚生大臣と抱きつき作戦の福田首相に民主党も攻めあぐねていた。
ところが来春までの不明年金の確認が困難となり、野党が「公約違反と」と攻めると今度は福田首相は「そんな事言ったかな？」と、おとぼけぶりである。
　まるで漫才のボケと突っ込みである。漫才なら笑ってすませるが、政府の高官がこれでは困る。もっと責任ある発言をしてもらいたいもんだ。
　それにしても野党の民主党もせっかく防衛省のスキャンダルなど絶好の攻撃材料を与えられながら、オンゴールで腰砕けになったりで、これでは例え政権を取ったとしても三日天下で終わりそうだ。

猿でも分る・・・・・。

何年か前に「猿でも分る○○」なんて表題の本が良く出回っていたが、これは猿でも分るような簡単な解説本という意味だが、最近はそんな例えは使えないだろうなぁー。
なんとチンパンジーの記憶力が大学生より優れてるだって！こりゃ爺のように記憶力の落ちている者はチンパンジーの爪の垢でも煎じて飲まなきゃならないか。
今後簡単な解説本の表題には「爺でもわかる○○」なんて付けたら良いと思うよ！

想定外

爺は長年営業してきた小売業を、後継者が居ないため廃業したが、廃業しても、「つつましく生活すれば年金だけで、なんとかなる」と想定したからだ。
ところが、想定外の事が、起き続けてる。まず原油高によるガソリン、灯油の値上がりだ！それも半端じゃない。毎月、毎月ドンドン値上がりし、灯油など、2年前の倍くらいになっている。寒冷地に住んでいる爺にとってこれは堪える。
例年より厚着をし、暖房の温度設定を低くしたり、自己防衛しているが、これから気温が氷点下の日が続けば、灯油の消費は増え続けるだろう。
こうも赤字続きじゃ貯金も底をついてしまう。暖房を我慢して毛布に包まってブルブル震えてるしかない。
そうなりゃ年金暮らしの老人達は凍死者続出となりかねない。もっともそれも政府の想定内の事かな？そうなれば年金の財源は浮いてくるし、医療保険も浮いて来て財源が助かるという事になる。これって年寄りのひがみかな？

謝罪会見という儀式

なんとこの頃「誠に申し訳ありません」と頭を垂れて謝罪会見する場面を見る事の多い事よ！
でもどうも白々しいと感じてしまうのは、爺だけかな？「とりあえずく謝っておこう」と謝罪会見を開きその儀式が終わってしまえば、後ろを向いて舌をだし「これにて一件落着！」のつもりらしい。
我々も忘れやすく、一ヶ月も過ぎれば次の謝罪会見のニュースラッシュで、前の不祥事の事は記憶の彼方に行ってしまってる。

どうもやはり謝罪会見は儀式らしい。