今から、およそ1300年前(養老2年・718年)に、奈良の長谷寺(現在・真言宗豊山派の総本山)の住職であった徳道(とくどう)上人が、病で仮死状態になり、閻魔大王とご対面します。すると閻魔様は「地獄へようこそ!」とは言わず、「YOUはTOO YOUNG TO DIEだから、人間界に戻って、観音さまのご利益を説いて、巡礼をすすめるよろし」と言い、徳道上人は、起請文と33の宝印を授かり、息を吹き返します。これが、わが国の最初の巡礼で、最初の御朱印ではないかと。
ちなみに、この時に開かれた西国三十三観音霊場は、来年、開創1300年の記念すべき年を迎えます。