PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



一昨日、昨日と群馬県前橋市のお寺の落慶法要に伺ってました。パチパチ!
寺の生まれでは無くコネの無い若僧が住職になったとはいえ、140年以上住職の成り手が無かった檀家数30軒しかないド田舎(失礼^^;)の寺。約15年の歳月を経て地域に溶け込み、1000坪の土地を得て、この度の護摩堂・客殿・庫裡の落慶となった訳です。奥さんと子どもを抱えてアパート暮らし。住職なのにお寺に住んでないの?と聞かれ、、、、、

あれ?僕りんとそっくりじゃないの(^^;)そりゃあ、立場の似た拙僧としては応援したくなりますよ。もっとも立場は一緒でも、真面目さ勤勉さ、徳の高さでは到底敵いませんが、、、。


かつて檀家数200軒が都市部における寺院運営のボーダーラインと言われていました。今は寺院離れが進んで、もしかすると300軒近くになっているかもしれません。30軒からのスタートは、本当に泥水をすするような苦労の連続だったと思います。

ちなみにちっぽけな円東寺はなんで檀家数を増やさないんですか?墓地を分譲しないんですか?と聞かれますが、土地が無いから増やせないだけです。借金だらけで土地を新たに買う余裕は無いし。That's all.それに檀家数が増えればお寺の経営は安定しますが、反比例して一軒一軒との親密さは薄れます。何とも悩ましいところです。

式典の謝辞で住職が感極まるのはこれまで幾度となく目にしてきましたが、表白(ひょうびゃく:本尊様へ法要の主旨を読み上げる)で、声が詰まったのを聞いたのは初めてです。まさに万感の思いだったことでしょう。いやあ、立派な伽藍そして素晴らしい法要でした。


その後、関越自動車道をひた走り、都内の某ホテルへ。お仲間の僧侶の結婚披露宴に出席。
テーブルごとにハナミズキが。すげー!

新郎が泣く泣く(^^;)
花嫁や花嫁の父よりも泣く新郎を久しぶりに見ました。いやあ、立派なそして素晴らしい披露宴でした。








余談:
坊さんが結婚していいの?という人がいます。何を根拠におっしゃるのかよく分かりませんが、きっとその人なりの理想の僧侶像があるのでしょう。ちなみに日本の僧侶は今から1000年以上昔の平安時代末期で既に80%が実質上妻帯しており、残りはほとんど同性愛者だったと言われています。現在の日本人男性の生涯結婚率が8割くらいだから、同じくらいですね(同性愛者はさておき)。
だから、結婚していいのだ、とは、もちろんいいません。独身を貫く僧侶は理想ですし、私は尊敬しています。
私もどうせ拝んでもらうなら、背が高くてイケメンで、美声で、博識で、折り目正しく、肉食妻帯をせず質素を旨とする生活を営み、人の心の痛みを理解し、座の人間が下品な話をするとちょっと眉をひそめつつ、それでいて、最後まで席を共にする、、、、そんな坊さんにお願いしたいです。でも、もう一方で、常に民衆と共に歩んだ一休さんや一遍上人のような方、飲む打つ買うの全てを人並み以上に経験しながら、最後の生き仏と呼ばれた、昭和の高僧・山本玄峰老師のような人にも憧れるのです。

話を戻しまして、坊主が肉や魚を食べて、とか酒飲んで、とか高級車に乗ってとか、、、、、自分の思い込みで堂々と発言される方が極稀にいます。芸能人はみんなヤクザと繋がりが合って、お正月にはハワイに行くと思ってたり、プロ野球選手はみんな高年俸だと思っていたり。ですのでたまにはこちらからも発信しないと誤解のままだなーと思いますので、、、、。

お寺では正座するものと思っていたり(正座している仏様はいません)、僧侶は髪の毛を剃るのが本来だと思っていたり(お釈迦さまは天然パーマです)、東南アジアのお坊さんは普通に肉や魚を食べているのに、「タイの僧侶こそあるべき姿だ。日本の坊主は肉を食っている」とか言ったり、、、、。つまんない話ですみません。では、丸の内お遍路へ、お話をしに行ってきまーす!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )