PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



古仏修復工房にて修復作業を受けていた地蔵菩薩(推定:室町時代)と薬師如来(1741年彫像)が昨日無事お戻りになられました。パチパチ!
丸一年、茨城県に留学されていた訳ですが、惚れぼれするほど素晴らしい姿でかえってきました。大の大人がみな「かっこいい!」と感想をいいます。戦国時代に作られた仏像は険しく厳しい表情のものが多いそうで、お地蔵さんなのに非常にりりしいお顔立ちです。

工房主宰の飯泉さんの本(←仏像に興味のある方は必読です。読み物としても非常におもしろいです)に永遠に壊れない仏像の話があります。形あるものは必ず壊れる、つまり永遠に壊れない仏像などないのです。最近やたらと話題になった興福寺の阿修羅像なども壊れてとれた腕や手が再びつけられています。仏像は早くて数十年、長くても数百年しか持たないのです。つまり、誰かが何かの折になおさねばならない。つまるところ、信仰や思い入れがあるものだけがいつまでもなおされながら残るという訳です。

永遠でないものなど拝む価値があるのか?という方もいるでしょうが、仏像はあくまでも仏さまの「仮の宿」であって、我々は金属や木の固まりを拝んでいるわけではありません。しかしながら、プラスチックやぬいぐるみの仏菩薩より気持ちが入りやすい、というのが正直な気持ちです。

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