流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

その名は

2019年11月25日 | 日記
おはようござます

きのうの
アケビ味の
ころんとした形の果物

   

カットすると
このような断面です

※電球の下で
 撮影したため
 白地の部分が
 黄色っぽくなっています


   

さあ
そして
その名は・・・

"むべ"

どこからか
おお!むべなるかな!!

などという
ダジャレが
聞こえてきそうです



だじゃれとは
いえないお話しが

以下
産経WESTからの
抜粋(編集)です

その昔
天智天皇が
刈りに出かけて
立ち寄った奥島山で
(現在の近江八幡市北津田町)

八人の子をもつ
元気な老夫婦に出会い

その元気の源を
天智天皇が尋ねたところ

この地で採れる
無病長寿の果物を
秋に食べているから

と答え
その果物を献上し
それを賞味した天皇が

"むべなるかな"

と言ったことから
この果物が「むべ」と
呼ばれるようになったという

以来
皇室に献上され
昭和57年まで続いたが

献上する
地元商家の
跡取りがいなくなって途絶

その後

同町の
大嶋奥津嶋神社宮司で
近江八幡市職員だった
深井武臣さんの呼びかけによって

平成14年
約20年ぶりに
献上を復活、現在に至る


上記以外にも
検索してみると

現在も
むべ谷
むべが原
ムベ蔓山
といった地名が存在

別名=トキワアケビ(常葉通草)
方言名=グベ(長崎県諫早地方)
    フユビ(島根県隠岐郡)
    ウンベ(鹿児島県)
    イノチナガ
    コッコなど


いやはや
果物ひとつにも
さまざまな物語が
紡がれているのでありました

Have a good day ! 
コメント
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