流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

矜持

2017年10月24日 | 日記
おはようございます

さて
昨日の 
雨のテラスの 正解は ここです

   

六本木の
新国立美術館 
安藤忠雄展に 

お目当ては

   

1989年
茨木市に 建設された 
『光の教会』の 原寸モデルです

光の教会という
その名に ふさわしく
屋内に入ると そこには

   

設計段階では
光が 漏れてくる部分は

すべて 
吹き抜けだったのですが

施主である
教会側の 意向で
ガラスが はめこまれたそうです

設計者の 
意図としては

吹き抜けから 
直接 入ってくる
日の光 風の動き 鳥の声を
五感で 感じてほしかったのでしょう

とは言っても

教会としては
真冬の 木枯らし
突然の ゲリラ豪雨など
集う人の 快適さも 大事

ということで
設計者の思いは かなわず
ガラスが はめこまれることに

しかし
今回の 原寸モデルでは
設計者の 思い通りに 立ち上げて

    

雨が 降り
風が 動いている様子が
しっかり 伝わってきました

ああ
安藤忠雄は
この 自然との一体感を 
感じてほしかったんだなと 納得

そういえば
出世作? 住吉の長屋も 
自然との共生が 主張されています

その他にも
北海道勇払郡の 水の教会
香川県直島の ウォルター・デ・マリア室

どういうわけか

和尚が
おおっ!? 
と思う建物は みな  
お寺ではなく 教会です

十字架という 形が
コンクリートという 素材と
親和性が 高いという ことなのでしょうか・・・?
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする