散歩の時間

東武東上線をたどりながら池袋から秩父湖まで散歩をします。その様子をスライドショーでご紹介します。

上野 カレーのエース

2009-01-18 22:51:50 | 普通の散歩
2009年1月11日(日)はれ




用があって、久々に上野に行きました。

西郷会館は廃ビルのままそこにありました。

ちょうどお昼ころ、大きい通りの正面に面した建物の半分くらいが日に当たってとても明るくなります。

明るく照らされた建物の窓はみんな真っ暗で、拭かれなくなって汚れたガラスが目立って哀れです。

人間は哀しい景色もすきなのだと思うときです。(いや、私だけかも)

そんな古びてシャッターの下りた昭和の建物が、上野の駅前にあるのも今しばらくではと思います。

アメ横の入り口の前で大勢の人や車が行きかう賑わいと、対照的に静かに廃れているのは得がたい風景です。

そう思うと、よく見ておかねば、と少し焦ったりして。

交通量の多い、あわただしい交差点で、アメ横の方に渡る大勢の人の流れの中で、横を見ながら焦っているのは私だけだと思います。

そうやって、交差点を渡って、どこでお昼を食べようかと思って見ると、すぐ左手に新しい聚楽があるのですが、新しいものには入らないわけです。

それでアメ横は混んでるので、ガードをくぐった後ろの通りに何となく進んでいきました。

ここも何度も通ったはずなのに、今日は入り口のあたりのカレー屋さんに目が留まりました。



「カレーのエース」

名前が今時ではない風情をかもします。

お店のたたずまい、見本の並んだウインドウの角の丸さなどがよいようです。

値段もとても安い。400円から600円くらい。

迷わずお店に入って割りと高い方のメニューの”かつカレー”500円を食べました。

食券式なのは今時風かも。

カウンター式のテーブルの前の椅子は固定式の丸いやつですが、隣の人との間がゆったり目にとってあって楽です。

テーブルの下、膝の前にバッグを置ける小さい棚があるのはよくあるけどいいですね。

照明は暗めで、音楽はかかってなかったような?よく分からないのですが。

音楽がないのはよかったのではないかと思うのです。

そういえば、吉野家とか松屋とか和風のファストフードって音楽なかったかも。

何か静かな感じだったので、あっという間に食べて帰るカレー屋さんなのですが、時間がゆっくりに感じられたのです。

お父さんが7,8歳の男の子を連れて入ってきました。

お父さんは大盛りかつカレー、男の子は普通のカレー、慣れた感じで静かに食べています。

ファミレスのようなところばかりでなく、子供もこういうところにもたまには来るといいです。

500円のかつカレーですから値段どうりなのですが、値段どうりの的確さがあります。

かつのお肉はとても薄い(100円分だし)カレーが少し足りない感じでご飯があまるのですが、前に並んだ福神漬けや、ラッキョウで最後のご飯の何口かを締めると完了したという気がするのです。

味は中辛で薄めのルーは、固めのご飯にさらりと絡んで私は好きな加減でした。

お店を出てから私はかなり賛辞を述べたのだけど、旦那はぽってりと濃いカレーが好みなので一言「普通」と言っていました。

多分私だけが絶賛する安くておいしい街のカレー屋さんでした。









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