散歩の時間

東武東上線をたどりながら池袋から秩父湖まで散歩をします。その様子をスライドショーでご紹介します。

熊谷の馬車道に行ってみた。

2008-10-26 22:50:16 | その他
ずっと気になっていた馬車道チェーンの洋食部門、レストラン馬車道に行ってみることにしました。

洋食レストランの馬車道は、川越街道沿い、川島と言うところにある、ベイシアのモールにもあって、少し前に入ったことがありました。

見た目は四角い普通の感じのものですが、中はとてもよかったのです。

個室ではないのですが、席はついたてで区切ってあり、他のお客さんがそれほど気になることはありません。

個別席がいっぱいになると、パーティールームというホテルの結婚式場の宴会場のような部屋で、普通に並んだ席へ案内されるのですが、その部屋がまたいい部屋です。

パーティールームは装飾的なのにすっきりと素晴らしい空間に作られています。

インテリアのコンセプトは明治の鹿鳴館時代とか、大正ロマンとかいう感じでしょうか。

今時は高級なんて言葉は、すっかり使い古されてちっとも高級じゃないものを表す言葉になってしまいましたが、上手に高級感が生きています。

こんな田んぼの中のモールにある普通のたたずまいなのに、中は結構よかったのでした。



だから、それじゃあ熊谷の方にあるという本店にも行ってみなくちゃ、ということになりました。

それで、雨が降りそうな日曜日にわざわざ出かけたのです。

写真は17号線沿いの吹上店です。

広い敷地の真ん中に建つ建物は、周りの植木の手入れも行き届き、よいたたずまいです。

でも、ずいぶん木が大きく育っているからずいぶん前からあるみたいです。

中に入ると、川島のお店と同じように衝立で仕切ってはあるのだけど、通路がやや狭い感じで、席も小さいみたいです。

隣のお客さんがとても近い感じです。

でもパーティールームはこちらの方がもっと素晴らしかったです。

川島とそんなには変わらないのだけど、窓のある壁は、アールデコの意匠の窓枠が、渋い木枠におさまって大正時代の洋館の雰囲気を出しています。

窓のない方の壁には、大きな日本画のあやめの有名な絵に似たものが飾られて、それがすごい高級感をだしています。

奥の壁にはステンドグラス風の大きな両開き扉があって、明るい光がはいっています。

洗面所のタイルも淡いブルーの花柄でいいです。

でも、全体的に古びているのでした。

10年位は経っている感じです。

私が知らなかっただけで、馬車道というレストランはずーっと前から埼玉にあったのですね。

埼玉の熊谷という地名は天気予報で夏になるとよく聞く地名です。

日本一暑い所として有名です。

熊谷ねぇ、たいしたところではないだろうと、ちょっとばかにしていたのです。

でも、こんないいお店が10年も前からあって、埼玉の人は普通に利用していたのですね。

東京の板橋、完全に負けています。

そういえば、17号線沿いは、ニュータイプのファミレレスがたくさん建っていました。

馬車道チェーンのはいから亭という焼き肉屋や、モダンパスタはお店ごとに建物が少しづつ変えてありました。

埼玉の方がファミレスの新時代は早くから始まっていたのではないでしょうか?

もう埼玉には、次の時代の素敵なファミレスが目白押しなのでした。


JR八高線 用土駅

2008-10-14 00:02:58 | その他
先日の円良田湖ハイキングの出発駅、八高線の用土駅です。

用土駅は無人駅です。向かって右側に新しく作った青い通用口があります。

せっかくの木造駅舎なのに、新しく取って付けた入り口はつまらない安物で残念です。

ディーゼル列車の単線なので、ホームはひとつで、すぐにホームに出ることができます。

時刻表を見ると、大体1時間に一本くらいしか電車は通っていません。

八高線ってすごいローカル電車で驚きました。

でも、よく考えると、それで十分です。

時間を覚えておけば、電車の時間に合わせて駅に行けばよいのです。

ああ、電車じゃなくて、列車です。

列車は2両編成で、なんだか豪華な感じの内装でした。

東武電車が路線バスみたいだとしたら、八高線は観光バスみたいです。

ワンマン運転なので、先頭車両の一番前からしか降りられません。

ドアが開かないので、焦りました。

親切な乗客の人に教えてもらって、小走りに前の車両に行きました。

運転手さんにpasumoを見せて降りました。

無人駅にはpasumoを「ピッ!」ってやる機械だけ通路に立っています。




用土の駅前に立つと、北海道に行ったみたいな気になります。

駅前は広くて花が植えてあるのですが、何と言うか、取り止めがないというか、寂しく漠としているのです。

もうちょっと手を入れると良い寂れようになるのですが、惜しい感じです。

花を植えたり、トイレの掃除をしている人の仕事が際立つ感じです。

寂れているのは、どうしようもない時代の流れなのでしょう。

でも、首都圏からこんな近くにこのような駅があるなんて、良いものを見つけたという感じです。

古くなっても、このまま補修を繰り返して欲しいです。

間違っても、ありふれた見た目のきれいな駅にはしないで欲しいです。

眺めるだけでも楽しいのですが、今と言う時代の悪いところや良いところ、過ぎた時代のことなど、考えることもたくさんありそうです。

寄居 円良田湖(つぶらだこ)ハイキング

2008-10-11 22:51:07 | 普通の散歩
10月4日(土)

晴れた秋の日、久々に行楽らしい散歩に出かけました。

寄居からJR八高線で一つ目の用土と言う駅から、北に向かって歩き始めました。

ゴルフ場地帯の小高い山を越えて、円良田湖というダム湖の横を通って、簡易保険寄居保養所まで歩きました。

距離はたいしたことはなくて6,7キロだと思います。

ゴルフ場地帯は低い山なので舗装道路ではありますが、上り坂です。

のぼりが続くのはきつい。

それで、小さい峠を越えたら今度はしばらくずっと下りで、「下りは快調だね。」なんて言っていたのもつかの間、下りは膝に来るのでした。

でも、秋は素敵です。

柿は赤くて、空は青い、風はさわやか、それからところどころに栗が落ちていたりするのでした。

円良田湖は、美しいとは言いにくい湖ですが、へら鮒釣りの人がたくさん来ていて桟橋に並んで釣りをしていました。

観光地なのかどうかは微妙なのですが、昭和40年代の雰囲気の漂う食堂や閉鎖した旅館など、寂れた風情で秋の風に吹かれているのでした。

でも、釣りの人たちには全然関係ないみたいだし、食堂なども、入漁料でちゃんと営業しているので、景色は寂れていても明るい感じなのでした。

寂れた風景を好んで見て歩く私としては、雰囲気が明るいのは助かります。

やはり、おおっぴらに喜んだりしては人としてだめでしょう。

何気ない顔をして普通に通り過ぎていても、内心は喜んでいるという風なのですね。



円良田湖から下ったところに簡易保険の保養所があります。

保養所は秩父鉄道の波久礼(はぐれ)という駅の近くの高台にあります。

秩父鉄道沿いに歩いて秩父こまで行くと言うのが実はこのブログのテーマなのでした。

忘れたわけではありません。

波久礼は寄居から1つ目の駅です。

今回の散歩は用土からだし、線路沿いじゃないけど、とりあえず歩いたことにしてもよいのじゃないか?

などと言う意見も出ましたが、そんなつまらないずるをしては歩け大会の崇高なポリシーに傷が付くではないか、ということで、ずるはしないことになりました。



朝から出かけてきたのでゆっくり歩いてきてもお昼少し過ぎに保養所につきました。

ここで、1000円のお昼のバイキングを食べて、ビールを飲んで、温泉に入って休憩して、保養所のバスで寄居の駅まで送ってもらうという計画なのでした。

計画は順調に滞りなく完了していき、4時には寄居の駅前に到着していました。

今日もよい散歩でした。