久々の更新です。
最近はネタがないです。
全然散歩してません。
ところで、中高年の間では、「プチ移住」というのが流行っているのだという。
うちもそれかも、って思いました。
一昨年亡くなった父が住んでいた田舎(松井田)の家に一月に1回か2回行っています。
家に風を入れたり、草を抜いたりしないといけないので。
ただ、そんな仕事をしにいってもつまらないので、横の小さい畑に季節の野菜を植えてみたりも。
そうしたら、ジャガイモがたくさん収穫できました。
気をよくして葱も。
ほうれん草も。
なんてことは普通で、あんまり面白くないですね。
そうではなくて、その行き帰りのこと。
帰りは昼まで現地にいると道路が混むので、朝の9時くらいに帰り始めます。
松井田から花園までは、よき日本の風景って感じの、風情のある道をゆっくり走ってきます。
それで、埼玉県の児玉から寄居のあたりにさしかかると、
国道254号線は、なだらかな低い丘の広がる北海道みたいな景色のなか、けやきの並木がしばらく続き、造り酒屋などある
いい感じの道となります。
そこで、気がつくと、前を70ccの古いバイクに乗ったメール便を配るおじいさんが走っているのです。
空いている道です。
風を切ってひとりで走る道なのです。
おじいさんは年季の入ったキャップ型のヘルメットをかぶり、あごのベルトもしっかり留めて、まっすぐ前を向いて走っていきます。
バイクに付けた装備品はかばんも箱もクロネコのマークもみんなとても古びていて長年この仕事をやっているのだなぁと分かります。
日に焼けてしわの深い横顔はまじめで責任感の強い人柄を感じさせます。
私は、このおじいさんを見たときに、誰も見ていなくても自分の仕事を確実にきちんとやる日本の普通の人のすばらしさに、改めて感じいってしまったのですけど、
だんなは、「そんなのあたりまえだろ」と言っただけでした。
「俺だってやってたんだよ」と。
そりゃそうだわね。だけど、あなたは少し若いしじょうぶでしょ。
こっちは、年寄りが働いてるんだよ。雨の日も風の日も、夏も冬もだよ。
家にはおばあさんがご飯を作って待っているんだよ。きっと。
寡黙であんまりしゃべらないのかもしれないけど、老妻をさりげなく気遣ったりするのかもしれないし。
などと、どんどん話を作っていったりしたのでした。
それが、なんと奇遇なことに、
もう3回くらい、この1年くらいの間に遭遇しているのです。
同じ道で同じように。
いつ出会っても、おじいさんは同じです。まっすぐ前を向いて走っています。
私は毎回、毎回、感じ入ってしまうのです。
約束したって会えないこともあるのに、道の上で走りながら会えるのです。
最近はネタがないです。
全然散歩してません。
ところで、中高年の間では、「プチ移住」というのが流行っているのだという。
うちもそれかも、って思いました。
一昨年亡くなった父が住んでいた田舎(松井田)の家に一月に1回か2回行っています。
家に風を入れたり、草を抜いたりしないといけないので。
ただ、そんな仕事をしにいってもつまらないので、横の小さい畑に季節の野菜を植えてみたりも。
そうしたら、ジャガイモがたくさん収穫できました。
気をよくして葱も。
ほうれん草も。
なんてことは普通で、あんまり面白くないですね。
そうではなくて、その行き帰りのこと。
帰りは昼まで現地にいると道路が混むので、朝の9時くらいに帰り始めます。
松井田から花園までは、よき日本の風景って感じの、風情のある道をゆっくり走ってきます。
それで、埼玉県の児玉から寄居のあたりにさしかかると、
国道254号線は、なだらかな低い丘の広がる北海道みたいな景色のなか、けやきの並木がしばらく続き、造り酒屋などある
いい感じの道となります。
そこで、気がつくと、前を70ccの古いバイクに乗ったメール便を配るおじいさんが走っているのです。
空いている道です。
風を切ってひとりで走る道なのです。
おじいさんは年季の入ったキャップ型のヘルメットをかぶり、あごのベルトもしっかり留めて、まっすぐ前を向いて走っていきます。
バイクに付けた装備品はかばんも箱もクロネコのマークもみんなとても古びていて長年この仕事をやっているのだなぁと分かります。
日に焼けてしわの深い横顔はまじめで責任感の強い人柄を感じさせます。
私は、このおじいさんを見たときに、誰も見ていなくても自分の仕事を確実にきちんとやる日本の普通の人のすばらしさに、改めて感じいってしまったのですけど、
だんなは、「そんなのあたりまえだろ」と言っただけでした。
「俺だってやってたんだよ」と。
そりゃそうだわね。だけど、あなたは少し若いしじょうぶでしょ。
こっちは、年寄りが働いてるんだよ。雨の日も風の日も、夏も冬もだよ。
家にはおばあさんがご飯を作って待っているんだよ。きっと。
寡黙であんまりしゃべらないのかもしれないけど、老妻をさりげなく気遣ったりするのかもしれないし。
などと、どんどん話を作っていったりしたのでした。
それが、なんと奇遇なことに、
もう3回くらい、この1年くらいの間に遭遇しているのです。
同じ道で同じように。
いつ出会っても、おじいさんは同じです。まっすぐ前を向いて走っています。
私は毎回、毎回、感じ入ってしまうのです。
約束したって会えないこともあるのに、道の上で走りながら会えるのです。