2006-2015 ひねくれた日常

資本主義の欲望にまみれた日常生活はとても楽しい。いつまで楽しく暮らせるのだろう?いつまでも楽しく暮らすために考えよう。

拡大し続ける世の中はどうなっていくのか

2009年02月13日 | 資本主義の行くところ
日本の誇る大企業が次々に赤字を計上し、操業を縮小し、従業員を削減している。

働く人達にとっては大変なことで、政府は経済対策に最優先でとりくんでいる。

それは大事なことなのだけど、もっと大きな視点でこのことを見てみると、

日本に限らず、世界的に経済の発展を一番にして豊かさを求めてここまで来たのだった。

企業はどうだったかというと、毎年好調に生産を増やして、人を増やして、お給料も上げて、会社も拡大していったということだと思う。

この先も、ずっと拡大していくつもりだったと思う。

そのためには、作ったものを買ってくれる人が必要だから、買う人を増やすか、今いる人がもっとたくさん物を買うかしないといけない。

それで麻生さんは「もっと消費して(買って)ください」と言っている。

もっと消費をする、というのが、よいことなのかどうか、というのは今は置いておく。

資本主義を拡大し続けるためには、必要を越えても、もっともっと買わなくてはいけないらしい。

それはお金さえあれば、難しいことではないので、誰だっていくらだって買えると思う。

でも仕事がなくなったらお金もなくなる。

お金がなくなりそうだから、節約しよう、無駄遣いはやめよう。

という風にみんなが考えるのは自然だ。

今まで拡大してきたのだけど、拡大が止まって、少し縮小したということでないか?

少し後退すれば、また、前に進むことができるだろう。

一歩進んで一歩下がる、もう高みに登ったのだから、同じ場所に居続けることが大事なのではと思う。

世の中はこれからも、とりあえず100年くらいは続くだろうけど、この先も100年間どんどん拡大し続けるということはできないのだと思う。

たった50年かそこらで、こんなに行き詰ってしまったのだから。

そうしたら、時々は止まったり後ろに戻ったりしないと、もう前に道はそんなには残っていないのだろう。

そろそろ、拡大をやめて、維持していくという考え方に変えないとまずいのではないか?

それには”拡大し続けることはありえない”ということを認めたらどうだろうと思うのだ。


そのためには、資本主義の競争から降りるということを考えなくてはいけないのかもしれない。

そんな事ができるのだろうか?

資本主義の枠の中で、自分だけはそれをやるという場合、仕事がたくさん来た時、「そんなにはできないから」と断るということだ。

景気が良くて仕事がたくさんあるときに、設備投資をして、人を増やし、会社を拡大してしまうと、不景気の時には困ったことになる。

景気の良い時に我慢することはできないのだろうか?

私は会社の社長ではないので分らない。


それとも、まだ考えは足らなくて、「資本主義は自然にうまくいく」といった大先生がいたらしいから、拡大しすぎて後退することさえも折込済みで、多少の失業者や、倒産など仕方のない調整だということなのか?

経済は、自然に景気がよくなったり悪くなったりするに決まっているではないか、と。

だったら、景気が悪くなった時のこの騒ぎは何かと思うのだが。

大先生なら、これくらいはまだ資本主義がうまくいっているって言うかもしれない。





次はどんどんできる規則のこと。これからも未来永劫、規則を作り続けるとどうなっていくのか考えてみたい。

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