猫の日暮らし

大阪南河内でTNR、保護、啓発活動をしています。
不幸な命をうみださない社会をめざして。

2017年保護のWキャリアのケンくん、奇跡の幸せ猫さんです。

2020-01-23 23:01:29 | 2020年、保護猫、預かり猫、代理募集
2017年のちょうど今頃
保護となった茶トラ長毛のケンくん
急にあらわれ、餌やりさんがもうこれ以上
餌をやる猫を増やしたくないと
追い払うようになりました。

違う餌場にも顔を出すのですが
見るからに汚れてボロボロ
溝を歩いてるらしくドロドロ
長毛でもありますし、そのときキャパが
空いていたので保護となりました。
(でも大人猫でしたので、悩みました)

もし今みたいに手元に10匹いたら
リターンしてたかもしれません。
今はもうゴロゴロの甘えたですが
ケンくんは外では警戒心の強い
捕獲器にはいらない猫でした。
元飼い猫って捕獲器にはいらない子多いですね。
今は、でれニャン美猫ふわふわ王子様〜
捕獲してすぐに去勢手術したのですが
帰ってきた時、すごくしんどそうで
なにかあるのでは、、、
と思ったものでした。

1か月後くらいにウィルス検査に行くと
Wキャリア(猫エイズも猫白血病も陽性反応)
でした。

一緒に連れて行ったのは
猫白血病だったリクちゃんです。
再検査しにいったのですが
その当時、里親募集支援をされている
エイベットにおられた碓井さんに

「リクちゃん、人なれしてきてさびしそうで
発症したらこちらでひきとることもできるし
高齢者の方でも通院とかできることは
こちらでサポートできるので
里親さんを探してほしいんです。」

と里親募集を頼んでいたところ
「探しましょう、お手伝いさせてください!」と
ほんと迷いなく、即答していただいたんです。

で、検査結果がでたら、リクちゃんの陰転もなく
しかもケンくんまでWキャリアで
えええ!!!ってなってたんですけど

「ケンくんも探しますよね??」と
頼もしい碓井さん。

「はい、一緒にお願いします」と
同時に2匹のキャリア猫の里親さん探しを
快く、手伝ってくれたのです。

実は、そんな里親さんなんて
簡単にはみつからないと思ってたんです。

キャリア猫は自分が生涯
お世話するものと思ってたんですけど
人の住んでない仕事場での保護、、、
どんどん人なれしてきて
孤独な隔離生活をさせるのが
心苦しくなって来たのです。

ただでも短い猫生
発症するまでは普通の猫と
なんら変わりがありません。
普通の猫と同じように幸せになってほしいと
強く思いました。

キャリア猫の家族を探すことを
保護主があきらめてはいけないんじゃないか
いつか幸せになってくれるかもしれない
叶わなくても希望が欲しい
と思っての、里親募集だったのですが
とんとん拍子に碓井さんが
ふたつのすばらしいご縁を
つないでくださったんです。

夢を見ているような、今でも信じられない出来事で
それは奇跡のようなご縁でした。

ケンくんは募集して2日後くらいには
もう里親さんのおうちへ
うさぎさんをみて、目をまんまるにしてたのが
印象的でした。
すぐにどんどん甘えん坊になり
ツンデレだったのがデレデレに。
うさぎさんともすごく仲よしで
牧草大好き笑。

里親さんは出張のお仕事も多いのに
ご家族やご友人の協力のもと、ケンくんは
王子様のように大事にされておりました。
定期検診もばっちり、腎臓の数値が軽度
高いのですが、その予防もフードもばっちり。

今もうちにいたらケンくんは
きっとたくさんさびしい思いをさせてしまっていた
だろうなと思います。

そんな幸せになったケンくんを
SNSを通じてよく見させてもらっていて
元気いっぱいだったんです。

キャリアじゃなくなってるんじゃないかと
里親さんも望みをかけて
何度か再ウィルス検査をしてくれていましたが
急に元気食欲がなくなり、、、
受診すると腫瘍がみつかったそうで
リンパ腫を発症してしまったそうです、、、。

猫白血病キャリアの猫と暮らすということは
やはり心配事が絶えません。
ちょっとでも元気がないなんて変化に
いつも里親さんは心配をしてくれていました。


里親さんがケンくんをすごく愛してくれてたのが
分かってただけに、私たちも発症がすごく心配でした。


キャリアの猫だからこそ、家の中で
短い猫生を幸せにしてあげたい
楽しい猫生を送らせてあげたいと
里親さんになってくれたのですが
暮らせば暮らす程にキャリアであることを
悲しんでおられるのが伝わってきました。

自分の猫と少しでも長く一緒にいたい
愛する猫を失いたくないですよね。

ケンくんのママってすごい人だね!
2〜3年の命かもしれないのに
じぶんから里親さんになってくれたんです。
改めて、それがどれだけすごいことか
思い知らされます。
かわいいかわいいケンくん
お目目まんまる
ママが大好きな子です。

こうなったらすべてを里親さんにおまかせして
私たちは見守るしかできないのですが
遠くから、全力で応援しています。
ケンくん、がんばって!

里親さんとご家族とケンくんが
いつまでも素晴らしい時を持てますように
それだけを願っています。
ケンくん、ずっと幸せだよ!

ケンくん、幸せだね。
リクちゃんのときもそう思いましたが
おうちの猫さんはみんな
世界一幸せな猫だと思います。

キャリアの猫に里親さんなんてみつからないと
思ってた自分をなぐってやりたい笑。
猫はみんな幸せになれる切符を持ってるのに
外に猫が多すぎて、みんなを幸せに
してあげることができない。

碓井さんもいわれてましたが
やはりTNR、地域猫活動を
進めることなんだと思います。
子猫が産まれなくなれば
保護が必要な大人猫も
こうやって幸せになれるのです。

エイベットにおられた碓井さんは
今、一般社団法人ハッピータビーの理事をされていて
TNRの無料手術の助成や地域猫活動の啓発活動
を精力的にされています。
ものすごい読み応えがあります。
ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。

猫を幸せにするためには、保護も必要なのですが
まずなにより外猫のTNRを終わらせないと思います。
今は、外に猫が多すぎます。
外の猫を全体的に減らせば必ず活動は楽になります。
幸せな猫がもっと増えます。
猫のトラブルも減ります。

こういうタイミングで碓井さんが戻って来られたのが
なんとも不思議なものです。
ケンくんが呼んだのかな。
ケンくん、すごく賢い猫なんですよ。
人間の気持ちを読み取る猫なので
きっとわたしたちにこれからも
たくさんのメッセージを
伝えてくれると思います。

そして、今も猫白血病や猫エイズの猫の里親募集を
されておられる方が全国にたくさんおられます。

保護活動家のたくさんの保護猫がいるおうちで
キャリアの猫は必ず隔離されていて
みなさん忙しく保護活動をされているので
たくさんの愛情をかけるのは難しい
保護されて幸せではあるけれども
もっと幸せになってほしい
と願っての募集です。
それでも里親さんを見つけること
やっぱり難しいです、、、。

どうかキャリア猫の里親さんになってくれませんか。
うちにも猫エイズのメロンちゃんがいるのですが
特に猫白血病の猫ちゃんに早く幸せになってほしいです。
彼らには残された時間があまりにも短いのです、、、。

2〜3年の命かもしれない
いつどうなるかわからない
そんな猫を譲り受けることはすごく
勇気がいると思います。
簡単ではないです。

でも、短い生から命の大切さや懸命に生きること
一日一日の大切さ、一緒にいれる喜び
たくさんの幸せをもらえるんだと思います。



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