★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

モヒカンにして頭を冷やすべし

2010-05-26 06:49:45 | 思想
大切なのは相手が作品であっても人間であっても、雑な認識は暴力だということを自覚することであろう。ナルシシズムとは自己愛ではなく、認識の中途半端さから不可避的に生じるのであり、気質や性癖の問題ではない。

ただ、最近、そういう中途半端さをダンディズムだと思ったり、決断出来る人みたいに感じる人も多いようである。どうしようもない。手抜きを寛容と思ったり、反映論を客観視だと思ったりね、だいたい孤立が怖いタイプがやたら判断のキレを誇ったりする。最近のモヒカン族は空気が読めない訳でも日本的な社交辞令を排している訳でもなく、モヒカン族に見せかけた立身出世主義者である。

……我々は日々学問で繊細な認識を目指す訳だが、こういうマグマなような心的状況は飴玉一つで解消されることがある。言うまでもなく、いつもではない。

追記)モヒカン族と聞いて何を思い浮かべますか?これであなたの将来が決まります。

 1、アメリカの先住民族だと思う→平和運動に飛び込もう
 2、空気を読まず論点をはっきりしたい知的エリートだ思うお→まあ、せいぜいがんばってくれ
 3、「北斗の拳」にでてくる老人をいじめる蛮族に違いない→高齢化社会に向けてさっさと働け
 4、床屋でモヒカンにされたら生きていけない→坊主にすれば問題なし
 5、モヒカンて何?→小学校からやり直せ


最新の画像もっと見る