過日、新聞のコラム(だったと思う)で、文体が昔ホットドッグプレスか何かに連載されていた「東京デート漂流」の永倉万治を思い出させるような軽妙な感じなのが気に入って、調べてみた結果、図書館で借りたのがこの本(長い)。
戌井 昭人?知らんがな。
全くのノーマーク。
3篇の短編が並んだその本の装丁は、分厚い紙にハードカバーで、全体としては薄く仕上がっていて、昔読んだ「かもめのジョナサン」を思い出させる感じ。
で、その内容なんだけど・・・
理解出来ません。
どこが良いのか解らんのですわ。
敢えて印象に残った部分を上げるなら、信号待ちの際に追突された主人公が、加害者であるスタイル抜群の女性が事後処理している最中に眺めていたのが、彼女の白いスラックスのヒップに浮かぶパンティラインだという描写。
ありがち?
特に変態でなくても、基本助平な男のあるある目線をサラっと。
そいつが共感を呼ぶんでしょうな。
他にも、グウタラで自堕落な性格なんだけど、とことん不真面目でもない、その辺にいるあんちゃんの生き様が気負いなくダラダラと書かれている感じが、具体的にはもう覚えてないけど、「上手い?」という感じは受けたかなあ。
しかし、それが何
という思いもして・・・
でも、表題作は芥川賞候補だったそうで、すぐれた短編に贈られるという川端康成文学賞を受賞しているらしい。
てことは?
私にはその価値を見出す能力が無いということ
少なからず落ち込まさせる本ではありました・・・
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