私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
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■中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/5/11 安眠を得ようとすれば
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その日その時の活力の消耗の程度に応じて、
言い換えれば、
生命の要求する時間を睡眠する
というのが最も自然法則に順応している。
本当に眠くなってから寝るようにすること。
ムリに眠ろうとせず、
ゆうゆうたる気持ちで眠くなるまで待とうと
のんきな気持ちをもつことが
何より必要である。
要は、昼間できるだけこまめに
肉体筋肉を働かすことである。
何もしないで安眠を得ようと望むのは、
あまりにも虫のよい考え方と笑うべきである。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『錬身抄』第6章です。
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▼寝る前は楽しい事、嬉しい事を心に描こう
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(以下、南方哲也著『天風入門』第6章より
引用抜粋)
昼間、どんなに腹が立ち、悔やむことがあっても、
夜寝る時に、いったん枕に頭をつけたら、
それらをきれいさっぱりと忘れ去り、
何も考えないことです。
というのも、夜寝ている時は、
自分の生命を活性化する造物主の大きな力を
頂戴する時だからなのです。
哲学者のカントは自分の寝室に
「ここでは考えごと無用」と書いた紙を
貼っていたと言います。
寝際になると、どうしても悲しいこと、
苦しいことを考えずにはいられない人が
あります。
しかし、そういう人も
嬉しいこと、楽しいことを考えている時には、
悲しいこと、苦しいことを忘れているはずです。
よく寝て心を休ませると、
以前よりもずっと良い考えが浮かんできます。
寝がけには、思えば思うほど楽しく、
考えれば考えるほど嬉しいことを
心に思い描いてみましょう。
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