【音熟語】禺谷(グコク)
【意味】日の入るところ「大漢和」
禺に、隅(すみ)という意味があります。日没するところは、隅っこの谷だから、禺谷というのでしょう。
【用例】夸父(コホorカホ)力を量らず、日景を追わんと欲し、之に禺谷にて逮ぶ(「山海経 大荒北経」)
「山海経 中国古代の神話世界」(高馬三良訳 平凡社ライブラリー)も積ん読本です。白文や書き下し文が載っておらず、訳文だけなのが残念ですが、挿画を見ているだけでも、不思議な世界へ引き込まれそうです。配当外の漢字の宝庫なので、いつか読んでみたいとは思うのですが、こういう世界に入り込むと戻って来れなくなるような気がするので、先延ばしにしておきます。
尚、「辞典」には、グウの音も載っていますが、「大漢和」には、グウの音も載っておらず、グウと読む音熟語もありませんので、無視します。
【禺の音符字】
「音符字典」では、二音家族で、グウかグです。
×禺 グ
J愚 グ おろ(か)
J偶 グウ たまたま9-2Y
J遇 グウ [グ] あ(う) (たまたま)
「辞典」の見出し語で、遇をグと読むのは、見つけた範囲では【値遇(チグウ・チグ)】だけです。ただ、グウと読んでもいいのですから、遇はグウと読むと憶えておけばいいでしょう。「ちぐ」で書き取りに出ると困りますが・・。
J隅 グウ (グ) すみ
J1 寓 グウ (グ)
△ 嵎 [グウ](グ)
(2)耦 グウ たぐい (つれあい)
(2)藕 グウ はす
(グ)としたのは、「辞典」には音が載っていても、今のところ「辞典」では、グと読む音熟語を見つけていないものです。取り敢えずは、出題可能性の低い×△の漢字と(グ)を無視して、愚はグ、他は全部グウと読むと憶えておけばいいでしょう。
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