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日本白内障屈折手術学会総会参加しました。

2012年06月18日 15時59分46秒 | 旅行

みなさん、こんにちは

今回のブログはコンタクトレンズのお話ではありませんし、完全になが~い独り言のようなブログですのでスルーして下さい

2012年6月15日~17日まで東京国際フォーラムで開催された学会に参加してきました。土曜日は診療があったのですが知り合いの眼科医に代診をお願いしました。土曜日に来院されました患者さんには申し訳ありませんでした。

もともとは白内障学会と呼ばれていたのですが、レーシックやフェイキックIOLなどの屈折矯正手術も含めた内容の学会でした。

備忘録的に勉強してきた内容をまとめます。

1)白内障の難治症例のセッションでは、

◎外傷後の白内障手術でPEAで手術可能だった症例とPPLでなければ水晶体切除ができなかった症例提示。◎急性緑内障発作眼に対してLIをせずにPEA手術を実施し良好な結果だった症例提示がありました。

2)LASIK非施行施設におけるLASIK後眼への対応について

まず、LASIKを含めて屈折矯正手術は、特に若く健康な眼に行う手術である以上、責任を持って長期的に術後経過観察をすることが医学的にも倫理的にも重要である。

◎LASIK術後の合併症には、程度の差はあれ極めて重篤なものから適切な処置により視力に影響の残らないものまで頻度は様々です。 細菌感染症、フラップずれ、角膜知覚の低下、ドライアイ、DLKなどについての対応につき再度確認。

また今後LASIK術後眼が高齢化することにより白内障・緑内障の治療が必要になった場合の対処の現状についての報告がありました。眼内レンズの度数決定のために従来のSRK-T方では術後に思わぬ程度までの遠視化を起こすこともあり、Double K methodを使用したり多くの試みがされています。

緑内障治療が必要になった場合LASIK術後眼では眼圧は経菌3-4mmHg程度低く眼圧が評価されてしまうことは有名ですね。それについては角膜厚を測定したうえで補正した眼圧で評価する方法と角膜厚に影響を受けない測定方法と二つの方法が考えられています。しかし現状では決定的な方法はなく現状では定期的な視野検査やOCTで網膜神経線維束欠損の状態把握を定期的にしていくことしかないようでした。今後ますますそういった患者さんが増えることが予測されますので注意しないといけませんよね。

3)トーリック眼内レンズについて

当院では乱視用眼内レンズの導入には至っておりませんが、いかに正確に眼内レンズの位置固定ができるかどうか?様々な器具を使っての紹介がありました。また眼内レンズの位置(軸)固定が不良な場合の再手術やLASIKによるタッチアップのタイミングなどについての討論がされてました。より良い裸眼視力の追求のためには非常に有用な眼内レンズですね。適応のある患者さんにはしっかり説明していかなければなりませんね。

特に屈折矯正手術は日進月歩どんどん進化していっています。どんどんアンテナをはって最新の情報・技術の習得をしなければと思った学会でした。

多くの著名な先生の発表や同僚の発表を聴講し刺激を受けることの多い学会でした。

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目に関する相談は当院まで
大阪府 茨木市の眼科 白内障・緑内障・飛蚊症・コンタクトレンズ・加齢黄斑変性症 OCT設備もある
くぼた眼科 院長 久保田泰隆
 

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