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最新の広角眼底カメラ(Carl Zeiss社  Clarus 500)を大阪府で初めて導入しました。

2018年06月27日 09時19分42秒 | 一般眼科

最新の広角眼底カメラCarl Zeiss  Clarus 500)を大阪府で初めて導入しました。

 

 

 

 

眼底カメラは人間ドッグでもよく利用されますが

視神経乳頭の形状や網膜中心分の血管の走行や眼底出血の有無を確認するのに有効です。

数ある人間の血管で動脈の中身が見られるのが網膜の血管だけですので“動脈硬化”“高血圧”“糖尿病”などの生活習慣病の治療の指針として眼底を見る必要性が古くから言われていました。

しかし、眼底カメラを撮影するには一般的には瞳孔径が6mm程度なければ撮影は困難です。

また中間透光体の混濁(白内障など)があればさらに条件が悪くなります。

眼底カメラで撮影できる範囲には限界があり、眼科での詳しい検査を受けることになれば散瞳検査を受けることになります。

散瞳検査は経験ある方も多いかもしれませんが、散瞳薬(ミドリンP)を点眼し30分程度お待ちいただいてから診察になりますので最低でも1時間程度はかかってしまう検査です。

眼科を受診するときに、クルマやバイクで行けば検査後のまぶしさのために運転して帰ることが困難な場合もあります。

今回、当院に導入した広角眼底カメラ Clarus500は

瞳孔径2.5mm以上あれば従来の眼底カメラに比べて非常に広範囲にわたって撮影することが可能です。

散瞳検査が不要になるわけではありませんが、簡便にかつ患者さんの負担が少なく眼底検査ができる器械ですのでご期待ください。

 早速、従来の眼底カメラと今回の眼底カメラの画角の違いを見ていただきましょう。

被験者は30才男性です。

正常な眼底です。

通常の眼底カメラでは

 


このように写ります。

さて、今回の新しい眼底カメラでは

どの程度の差があるのかわかりやすいように
見比べてみます。

2つの眼底カメラの写真を重ね合わせてみると一目瞭然ですね。
これは、眼科医が倒像鏡を使って眼底検査をしてもこのようには見えません。
ほんと一部の眼底を確認して頭の中で繋ぎ合わせて診断していたのです。
それが全体像を把握できる素晴らしいツールです。

 

 

さらに写真を供覧しますね。撮影した眼底写真をPCモニターに映し出した状態でスマホで撮影したものですので

非常に画質は劣化しています。

通常の眼底カメラ(トプコン社MarkII)で撮影した無散瞳眼底カメラです。

次の被検者は48歳女性です。若い人ならばもう少し綺麗にうつるのですが瞳孔径が4mm程度で周辺部が暗くなってしまいます。

確認できる範囲は視神経乳頭陥と黄斑部周りのみになります。

 

 

 

同じ患者さんを新しい眼底カメラで撮影するとこのようになります。

これは2回撮影して2枚をつなぎあわせた写真です。

 

 

 

 

一見して広範囲の眼底の写真を確認することができます。この方は網膜円孔がありレーザー治療をしている方なのですが

レーザーの治療が完全にできていることが確認できます。

 

上の2つの眼底写真を比較してみるとこのようになります。

 

 

 

 

従来の眼底カメラでは暗くなってしまったのでより範囲がせまく見えますが

同じ検査を受けるのであればやはりより新しい検査の器械で受けられたほうがメリットがありますね。

 

さて、今回導入した眼底カメラのメリットについて再度確認したいと思います。

散瞳しない状態で広範囲の眼底検査が可能である

(散瞳検査が必要なくなるわけではありません)

検査の費用は58点(1割負担で58円 3割負担で174円)と同じ価格である

眼底の状態を患者さんが、ドクターと一緒に目でみて確認することができる。

患者さんの事情でどうしても散瞳ができなくとも広範囲の眼底検査が可能

既存の広角眼底カメラ(optos)よりも高画質である。

 

目に関する相談は当院まで

大阪府 茨木市の眼科 白内障・緑内障・飛蚊症・コンタクトレンズ・加齢黄斑変性症 OCT

医療法人かがやき  くぼた眼科 院長 久保田泰隆

http://kubotaganka.com/

 072-637-0404

 


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院外処方箋の有効期限について

2018年06月11日 14時32分37秒 | 日記

みなさん、こんにちは

院外処方が多い昨今ですが、診療所もしくは病院で診察終了時にもらう院外処方箋に有効期限があるのはご存知ですか?

発効日を含めて4日間(日・祝日も含む)です。

以前から、時々有効期限内に調剤薬局に行くことができずに有効期間切れになった処方箋を持って「有効期限をのばして」という依頼があったのですが

今まではやむを得ず有効期限を延長しておりましたが、

厚生労働省からの通達があり、以後はこのような対応ができなくなりました。

そうなればどうすればいいの?ってことになりますが

1)10割負担の自費として薬をもらう(しかし、多額な窓口負担が強いられますね)

2)再度、その医療機関を受診して処方箋をだしてもらう。

となります。

しかし、(2)に関しても費用はかかります。一度の診察に対して処方箋は1回限り発行となりますので、再度受診が必要になります。

同じ薬をもらうだけなのにという患者さんの気持ちも理解はできますが保険診療のルールから逸脱することはできません。

その際は、再診費用や院外処方箋発行費用が別途かかってしまいます。

みなさん、お気をつけくださいね。


 


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