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うっ血乳頭 Choked Disc

2014年01月31日 16時18分14秒 | 一般眼科

みなさん、こんにちは

今日は、うっ血乳頭についてお話しします。コトバンクにはリンクの通りの記載があります。

その文章を引用させて頂きますと、

 

[どんな病気か]
 脳圧亢進(のうあつこうしん)(脳の中の圧が高くなる)のため、眼底検査視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)に強い浮腫(ふしゅ)(むくみ)がみられる状態をいいます。脳腫瘍(のうしゅよう)や脳出血などの頭蓋疾患(ずがいないしっかん)の診断重要所見の1つです。
 両眼にみられ、初め視力低下はありません。頭痛、吐(は)き気(け)、めまいなどの自覚症状があるため、神経内科や脳外科受診し、眼底検査で発見されることも少なくありません。


[治療]
 うっ血乳頭が発見されれば、頭部のCTやMRI検査が行なわれ、頭蓋内病変の発見に努めます。脳圧が下がると乳頭の浮腫はとれます。
 浮腫が長く続くと視神経が萎縮(いしゅく)して視力低下をおこし、治らないことがあるので、できるだけ早く頭蓋内疾患の治療を行なって脳圧を下げます。

なぜ?今回取り上げたかといいますと、眼底検査とは人間ドックなどでもよく検査される項目ですが、眼底検査をすることによって体の病気が見つかることもあるということです。わりと頻繁にみられるのは糖尿病や高血圧・高脂血症に伴う眼底出血や、網膜動脈硬化症です。

眼科の病気としては、加齢黄斑変性(AMD)をはじめとした黄斑疾患、視神経乳頭陥凹(緑内障の疑い)などが見つかることが多いです。

 

さて、下の眼底写真をご覧ください。これは正常な眼底所見です。右の方に見える丸いのが視神経といいます。



下の写真を見ると、視神経乳頭周囲の腫脹と出血が見られますね。この状態がうっ血乳頭と呼ばれる状態です。

これだけ眼底に出血していても視力低下というような自覚症状はほとんどありません。

この方は飛蚊症の症状のため受診されました。

通常は両眼性です。高血圧症でも同様な症状を呈することがありますがいずれにしても頭蓋内病変の確認・全身精査が必要となります。

今回の例では黄斑部に網膜剥離も合併しておりました。




眼科の検診で、思わぬ身体の病気が見つかることも少なくありません。

詳細は書きませんが、この方は脳神経外科に入院治療が必要な病気が見つかりました。

何か心配なことがあればなるべく早めに眼科受診するようにしてくださいね。


眼科のHPはこちらまで  http://www.iwasaki.or.jp/


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ロートモイストアイ 新発売

2014年01月29日 10時07分15秒 | コンタクトレンズ

みなさん、こんにちは

ロート製薬より2週間交換型ソフトコンタクトレンズが新発売されるので案内しますね

パッケージはこんな感じ

詳細は書きませんが、このレンズはクーパービジョン社から発売されているバイオフィニティ、バイオフィニティトーリックのOEMのようです。

パンフレットに球面同数の角膜頂間距離補正表がのっていたので眼科コメディカルの方は参考にしてくださいってみんなご存知ですよね。

でも僕の経験値でいうとこの補正では過矯正気味なようにおもいますね

自分のクリニックでは常にもっともっと弱めの度数のレンズから選択します。

基本ですよね




上の表が用意されているレンズのパラメーターですが、コンタクトレンズ通の人にはわかるはずです。バイオフィニティシリーズとの違いが

下の表を見て下さい。遠視用のレンズがあるんです本家クーパービジョンよりも広範囲のパラメーターを用意しているんですね。

ロートIQ14トーリックも遠視性乱視がありましたから、その辺の兼ね合いなんですかね??


今日の報告は以上です

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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目に関する相談は当院まで
大阪府 茨木市の眼科 白内障・緑内障・飛蚊症・コンタクトレンズ・加齢黄斑変性症 OCT設備もある
くぼた眼科 院長 久保田泰隆
 

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花粉症治療時における眼圧検査の有用性 ーステロイドレスポンダー ステロイド緑内障を中心にー

2014年01月21日 10時03分38秒 | 一般眼科

みなさん、こんにちは 今年の花粉症もカウントダウンが始まりましたね

前回ブログで記載したように初期療法(症状発現前よりも治療開始)をバレンタインデーあたりから開始することがいいと思います。

ただし、最近の傾向としては「ひどくなってからしか受診しない」人が多くなってますね花粉症のピーク時や炎症が強い時は抗アレルギー剤のみでは効果が得られずステロイド剤を併用せざる得ない場合も少なくありません。

ステロイド薬って効果も強ければ当然副作用もありますよね

不思議なことに患者さんによっては明らかにステロイド剤に依存症のようになっている人もあれば絶対ステロイド剤は使用したくない!と言われる方もありますね。

私の考えは適切な濃度の物を適切な量、適切な期間を経過観察しながら使用するということです

ステロイド剤点眼を使用する場合の副作用は多岐にわたりますが花粉症治療という期間限定使用での注意すべきことは

眼圧上昇の副作用があるってことです。

ステロイド剤を使用することで一部の方(ステロイドレスポンダーといいます)に眼圧が上昇してしまうことがあります。その場合は原因薬剤の中止をするのですがまれにステロイド剤を中止してもなお眼圧上昇の傾向が継続する場合もあります。また困ったことに眼圧上昇といっても通常は目の痛みやかすみなどの自覚症状がありません。

そのため薬剤の有効性と安全性を確認するために時々眼科を受診して確認してもらう必要があります。眼科管理の元で使用するには心配しすぎる必要はありません。有効性もあります。ただし繰り返しになりますが薬を処方してもらって自己判断でダラダラ使う薬剤ではないということです。

下の写真は代表的なステロイド剤を含む抗炎症作用点眼剤です。

 

そのあたりの説明を毎回するのですが、なかなかみなさん聞いてもらえませんね。

よくある事例

点眼回数が守れない(忙しい?かゆい時のみ使用)

2種類使用する場合点眼の間隔を5分程度あけることが望ましいのですができない。2種類目を忘れる(薬の効果が十分でていない)

ステロイド剤を使用する場合に有効性と安全性の確認が必要で再診の指示をするのですが再来されない

→こんなことが多く、結局症状が改善せずにどんどん強いステロイド剤を希望される方もありますね。

花粉症治療の主役はあくまでも抗アレルギー剤です。抗アレルギー剤をしっかり点眼することでステロイド剤の使用頻度を減らすことも可能です。

私自身も花粉症歴25年 この時期辛いです。なんとか一緒にのりきりましょう

 英語の論文ですが、薬剤性の眼圧上昇について記載された論文を見つけました。お時間ありましたらご参考まで

 


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デイリーズアクアコンフォートプラスマルチフォーカルのご紹介

2014年01月14日 15時59分18秒 | コンタクトレンズ

みなさん、こんにちは

久しぶりにコンタクトレンズの新製品の紹介です3月上旬出荷予定だそうですアルコン社から発売される1日使い捨てレンズの遠近両用です

現在処方可能なのが、

デイリーズプログレッシブ(チバビジョン社)

プロクリアマルチフォーカル(クーパービジョン社)

1dayピュアマルチフォーカル(シード社)  の3製品です。

チバビジョン社はH26.1にアルコン社と法人統合されたことはお伝えしましたよね。

今回のデイリーズアクアコンフォートプラスマルチフォーカルは、デイリーズプログレッシブのビッグマイナーチェンジだと思ってもらったらいいと思います。

しばらくは併売されます。

何がかわったかっていうと、遠近両用のデザイン「プレシジョンプロファイルデザイン」です

何これ?って思うんですけど2週間頻回交換レンズのエアオプティクスマルチフォーカルと同じレンズデザインをデイリーズの使ったということです

当院でも取扱いの予定ですのでご期待くださいね。詳細は画像をクリックしてください。

H26.3.11追記

当院で処方可能になりました。詳細は

http://blog.goo.ne.jp/shirakawa_iwasaki/e/02aa06b4043ab8de90c1e3e72b1d3e51

 


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花粉症の初期療法について

2014年01月06日 16時06分32秒 | 一般眼科

みなさん こんにちは

3月になれば毎年やってくる花粉症!ほんと毎年多くの患者さんが来院されます。最近の傾向としてはほんと我慢の限界を超えてからすっごくひどい状態になってから来院される患者さんが多いように思いますね

そういった患者さんにいつも説明する「花粉症に対する初期療法」のお話しです。

花粉症の症状が出現する2週間程度前ぐらいより抗アレルギー剤を使用することにより「かゆみ」のピークを軽減できますよ!

もちろん症状が強く出現する場合は抗アレルギー剤に加えてステロイド性の抗炎症剤を併用する場合もありますが、、

地域によって違いますがバレンタインデーあたりから点眼をするといいと思います。

その際に眼科を受診すると思うのですが、例年の花粉症の程度、期間、今までの使ってきた治療薬などがわかればドクターに伝えるといいと思います




下の図はパタノール点眼薬(抗アレルギー剤)を初期療法に使用した例とコントロールとしてパタノール点眼薬のかわりに人工涙液を使用した場合のかゆみの程度について実験された結果が記載されています。横軸がきれていますが、左から「花粉飛散-14日」「花粉飛散日」「花粉飛散後14日」となっています。花粉の飛散2週間程度前より点眼薬を使用することで本格的な飛散期になっても症状が軽減される可能性を示してあります。

みなさんもこういった事はご存知ですよね。

でも、自覚症状として「かゆみ」が強くなければなかなか受診するのが難しい人が多いようです。

例年、花粉症に悩ませられる方、一度お試しください。


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目に関する相談は当院まで
大阪府 茨木市の眼科 白内障・緑内障・飛蚊症・コンタクトレンズ・加齢黄斑変性症 OCT設備もある
くぼた眼科 院長 久保田泰隆
 




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