武陽隠士某(本名未詳、江戸人)の著した「世事見聞録」(1816年
序、全7巻)は、幼少の時から見聞した社会や人情等の変化を武士
や百姓、寺社人、医業、陰陽道、公事訴訟、諸町人等に分けて記
し、あわせて著者自身の評論を添えている。
同書の中には“人情狂ひ行状みだれ、道理隠れ、猥りに損益の争
ひ強く、ことごとく貧富の偏ること大方ならず“と昨今の世相人情
を慨嘆し、社会が抱える問題点が列挙されている。
犯罪や裁判が抱える問題点や、牢死者が絶えない牢獄の劣悪な環
境についても言及。著者によれば、江戸では毎年300人が処刑され、
牢死者は1,000人以上に達するという。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)
序、全7巻)は、幼少の時から見聞した社会や人情等の変化を武士
や百姓、寺社人、医業、陰陽道、公事訴訟、諸町人等に分けて記
し、あわせて著者自身の評論を添えている。
同書の中には“人情狂ひ行状みだれ、道理隠れ、猥りに損益の争
ひ強く、ことごとく貧富の偏ること大方ならず“と昨今の世相人情
を慨嘆し、社会が抱える問題点が列挙されている。
犯罪や裁判が抱える問題点や、牢死者が絶えない牢獄の劣悪な環
境についても言及。著者によれば、江戸では毎年300人が処刑され、
牢死者は1,000人以上に達するという。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)