塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 江戸の罪と罰 御様有之間

2015-02-04 05:41:57 | ミュージアム巡り_2015
 処刑された罪人の死体は、牢屋敷内の「御様場」にて刀剣の試し
斬りに用いられる。その試し斬りの刀は将軍家の一刀で、その手順
は複雑だった。
 前もって腰物奉行と町奉行が日程等を打合せ、斬り手は試し斬り
御用「御様」(おためしと称され)を代々務める浪人の山田浅右衛門
かその弟子であった。
 当日は腰物奉行、石出帯刀、牢屋見廻り、徒目付、刀剣の鑑定御
用・本阿弥も出席し、浅右衛門と手代の弟子は熨斗目麻上下を着用
して参上。

 展示されていた資料は、腰物奉行から五時(12月29日午前8時頃)
に牢屋敷に出勤せよと召喚状に対する浅右衛門の承知の返答。
 当時は処刑死体の全てが試し斬りにされたわけではない。武士や
女性、僧侶、神職の死体は除かれ、下手人や等も対象外とされ
ていた。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)

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